月別アーカイブ: 2006年3月

世界中を巻き込むイランの核開発

イランの核開発に関する話題が世界中を巻き込んだものになっている。アザデガン油田の開発に着手した日本にとっても大問題なのは間違いない。色々なエントリをリストアップしながら、今後日本がとるべき対応を考えていきたい。

  • 朝日新聞朝刊(3/8)海外メディア深読み「米印の核合意」

ニューヨーク・タイムズは2月28日の社説で、ブッシュ政権の「インドを持ち上げて中国を封じ込める戦略」はよこしまな考えであり、イランのように核開発をめざす国々への「考えうる最悪のメッセージだ」と批判した。
米国には、包括的な核査察を受け入れていない国への核技術の提供を禁止する法律がある。原子力協力を進めるためにはインドを例外扱いにするとの法改正が必要になる。同紙は「議会は(法改正に反対して)合意を葬りさるべきだ」と主張した。

経済的利益の為に、法改正まで視野に入れてインドを優遇する。アメリカの経済的繁栄の裏側には、この「子供のような無邪気な強欲さ」がある。アメリカという国を相手にするうえで、この特質は必ず考慮に入れておかなければならない。記事の中で引用されているのは、2/28のThe New York Timesの社説「President Bush Goes to India」のことだと思うが、残念ながら現時点では無料で読むことは出来ないようだ。

日本とイランは27日、都内で外相会談を開いた。麻生太郎外相は核兵器開発につながるウラン濃縮実験を即時停止するよう強く要請。モッタキ外相はロシアが合弁企業を通じてウラン濃縮を代行する仲介案を巡る協議を続ける意向を示したが、核開発活動そのものの停止には応じなかった。

日本にとってイランは第3位の原油輸入先で、2005年は全体の13.8%を依存。日本が75%の権益を持つ中東最大級のアザデガン油田が本格的に開発されれば、日本の自主開発原油は50%増える見込みで、イランの核開発問題の行方がエネルギー政策に影響を及ぼすのは確実だ。

日本政府としては結局、今回もアメリカ追従と言える行動に出ている。アザデガン油田開発という、アメリカに良い顔されないプロジェクトにせっかく着手したばかりだったのに、ここでアメリカ追従は勿体ないと思うがどうだろうか。もちろんアメリカは強国であるし、アメリカの要求をイランが呑み、なおかつ日本としては油田開発をのんのんと続けられる、というのがベストだと思うが、そんなに都合良くいくとはとても思えない。以下の記事で分かるように、イランは欧米との対決姿勢を露わにしている。

http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt96/20060211AS2M1100L11022006.html

イラン側からアザデガン油田開発を外交カードに使われたとして、日本は一体どちら側につくべきだろうか。将来日本ががつんと物を言える国になる為にも、エネルギーというアキレスの踵は補強しておきたい。つまりここはイラン側に付くべきなのではないだろうか。日本が将来的に「追従国家」とならない為の、大切な一歩目を踏み出すときが来たのではないだろうか。
偶然見つけたのだが、下記のエントリから、アメリカのイラン攻撃に対する反対署名にリンクが張られている。

http://d.hatena.ne.jp/matsunaoka/20060304

アメリカがイランに戦争を仕掛けるというのが現実となったときに、それを追従するような国家になっては絶対にいけないと思う。イラクの教訓を今度こそ活かし、アメリカの「正当化癖」には断固とした態度をとるべきである。

イラン核問題では、イランに研究目的の小規模ウラン濃縮を認める新たな妥協案が浮上。ロシアは国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長とともにこの案を後押ししており、ラブロフ外相はライス長官に同案を説明して、外交的な解決の必要性をあらためて訴えるとみられる。
しかし米政府は小規模でもイラン国内でのウラン濃縮は「許されるべきではない」(ボルトン国連大使)と強く反対しており、ライス長官は来週早々にも公式に始まる安保理協議で米欧と同一歩調を取るようラブロフ外相に求める意向だ。

アメリカは、小規模でも一切のウラン濃縮をイラン国内では認めない方針らしいので、このロシア仲介案は潰れるだろう。結局国連安保理がどのような決断を下すのかを注視するしかない状況である。ただ日本政府には「国連安保理の結論待ち」という態度は取って欲しくない。最悪のケースを想定した準備を、裏で着々と進めて欲しいというのが僕の願いだ。

※下記の書籍における外交評論家の岡本行夫さんのイランの核開発における意見は、大変に刺激を受けるものでした。参考に載せておきます。

「外交」とは何か、「国益」とは何か 増補版・生きのびよ、日本!! (朝日文庫)

「外交」とは何か、「国益」とは何か 増補版・生きのびよ、日本!! (朝日文庫)

追記:

イランのモッタキ外相は12日、同国政府は石油輸出を政治の道具にはしない、と述べた。

同外相の発言を受け、イランが核問題をめぐって対立する西側諸国に反撃するために石油輸出を制限するのではないかとの懸念は、やや後退した。

立派な姿勢。志は素直に評価したい。記事にもあったが、この先もその姿勢でいられるかは疑問。

ブッシュ米大統領が10日、4年ぶりに北朝鮮とイランに対して再び「悪の枢軸(Axis of Evil)」という表現を使用した。

ブッシュ大統領は同日の米新聞協会招請演説で、「イラン・北朝鮮・中国のなかでどの国が最も深刻な安保的脅威か」という質問に対し、「過去の演説(9・11テロ直後の2002年1月の一般教書演説)で(地球上には)悪の枢軸国が存在し、イランと北朝鮮を含むと述べた」と答えた。

再度使用したということは、この言葉を使ったことを後悔していないというわけだ。

  • NIKKEI NET「「イランとインド、大きく違う」・核拡散防止で米大使」

大使は「イランはNPTの義務に違反しているうえテロ支援国家だ」と批判。インドは核の輸出管理をするなど南アジアの地域安定に貢献する民主国家だと説明。「インドの核利用を禁じる意味はない」と述べた。

「地政学的リスクと、経済的結びつきの違い」ってんじゃ駄目なんだろうか。

はてなツールバーの素晴らしさ

最近、はてなツールバーは本当に便利だと思うようになってきた。例えばあるレストランのHPを見てるときに、そのレストランについて書かれた日記が手軽に見つかるので、実際に食事をした人の生の声がすぐに分かる。これは映画でもそうだろうし、イベントごとなんかでも同じ情報が得られるだろう。

技術系のページを見ていても、そのページの情報をどのように利用した人がいるのか、それがすぐに分かってしまう。応用方法がすぐに分かったり、分かりづらい部分を他の人が解説していたりなんてこともある。

この機能が便利なのは勿論こういう場合だけではないだろう。今後より良い活用方法を考えていきたいものである。

「慣れること」と「上手くなること」の違い

「英会話に慣れること」と「英会話が上手くなること」の違いが世間ではあまり認識されていない気がするが、自分の英会話力、もっと言えば会話力を伸ばすうえでも一つ重要な認識になると思うので、ここで考えを述べたい。

「英会話に慣れること」、これは世間一般でイメージされている「英会話力の向上」のことである。それは「英会話習得の一番の近道は、外国人の恋人を作ること」という助言や、「英会話に面倒くさい文法の勉強は不要。優しい外国人講師との会話を通して…」という英会話学校の謳い文句や、「中学生までにならう英単語で、英会話は成り立ちます」という言葉に表れているイメージである。ここで例に挙げたよく聞く台詞はどれも誤っていないが、これらは「英会話に慣れる」ための話であることに注意しよう。
どういうことなのか。「英会話に慣れる」為の行動だけでは、自分の英会話を豊かにできないのである。そして英会話を豊かにすることこそ「英会話が上手くなる」ことに他ならない。外国人の恋人との対話や、英会話講師と毎週お話だけでは、「英会話に慣れた」状態から一歩前に進むことがなかなか出来ないのだ。壁にぶつかってしまうのである。この現象を経験された方は結構多いのではなかろうか。
「ただある言語を喋っているだけでは、その言語の会話力はなかなか向上しない」というのは、自分が毎日使っている日本語のことを考えればすぐ理解できるだろう。僕も毎日それなりの量の日本語を話しているが、それだけで自分の日本語表現が豊かになっていくとはとても思えない。

では会話が上手くなる為にはどうすればいいのか?それはやっぱり読書であったり、文法の理解であったり、単語力の増強であったりする。つまり勉強なのである。日本語の読書を通して、自分の言葉が豊かになったのを感じたことがある人も多いだろう。あれである。結局勉強をすることによって、自分の会話力を増強するしかないのである。「例えば会話をしていて、相手が自分の知らない表現を使えば勉強になる」という意見もあると思うし、それは正しいとも思うのだが、勉強よりも効率が悪くなってしまう。頻度が少ないのである。

纏めると、「英会話に慣れること」と「英会話を豊かにすること」はどちらも「英会話が上手くなること」に必要なものだ。ただ前者は、「自分の英会話力を100として、その100の実力を出し切れるようになること」で、後者は「自分の英会話力を100から120に増やしていくこと」なのである。後者の段階に行くために、前者が必要だとも言える。個人によって英会話を学ぶ目的も動機も違うので、一概に「何が必要」とパッケージングするのは困難だが、壁に当たったときの一つの視点として参考になれば幸いである。

ジョン・バッテル「ザ・サーチ」

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた

AOLは一九九五年六月にはまだウェブ関連の資産を持っていなかったが、検索をめぐるブームの到来を予想してか、約一〇〇万ドルでウェブクローラーを買収した。とはいえ、「はたしてインターネットがどうなるのか、当時はだれにも分かっていなかった」とピンカートンは言う。
ウェブクローラーは特にAOLで、ウェブサーファーたちに新世界を切り拓いた。その全文検索と単純なブラウザベースのインターフェースは、学者や技術者だけでなく、ウェブを一般大衆向けに開放する重要な第一歩となった。

企業の創業者が権力を放棄したがらない、あるいは放棄できないのは、なにも今に始まったことではない。シリコンバレーでは常識で、企業家症候群と呼ばれるほどである。
しかしともかくペイジとブリンの独特のマネジメントは、一部から批判を受けながらも、大部分は才能を開花させ、会社は確実に新生面を拓いていった。

グーグルは二〇〇五年まで、ほとんど毎日のように平均四人の従業員を採用してきた。二月のニューヨーク・タイムズによれば、サーゲイ・ブリンは急増する社員のために、画期的な奨励策を発表した。それは「創業者賞」と呼ばれ、グーグルの価値を大きく増進したと創業者が判断した時には、その従業員やチームに数百万ドルの報奨金を授けるというものだった。
「ぼくたちは大きな業績をあげた中小企業を、定期的に買収してきた」とブリンが、このプログラムを説明した。「その会社の買収に一〇〇〇万ドルを払うこともある。もしぼくたちが創業者賞を設立していなかったら、求職者にはグーグルには入らない方がいいと言ったと思う。その代わりに小さい新興企業に雇われなさいと勧めるだろう。そしてなにか新機軸を打ちだしたあとでグーグルに会社ごと買収されるのが得策だと」

あらゆる分野で人間の活動に影響を及ぼしているWEB検索だが、本書を読むことで、グーグルを中心としたこの業界の成り立ちを理解することが出来た。未来についても言及されているが、現在のWEB2.0に関する議論を見ても分かるとおり、いまだに「インターネットがどうなるのか、誰にもわからない」状況は続いているのではなかろうか。しかしその正体不明の未知の世界にどれだけ投資を行えるのか、どれだけの優秀な頭脳をその世界に集めるのか、そういったところに日米間の差や、企業間の差が表れるのだろう。そしてその未知の世界に対して、大きく深いコミットを行える企業こそが「WEB2.0時代の企業」となるのであろう。

最後に抜粋した創業者賞の件は、青色発光ダイオードの話を思い出させた。この施策からも、グーグルがいかにテクノロジーを信奉している企業であるか、ということが窺える。是非あのケースについて、ペイジとブリンに意見を聞いてみたいものである。

Tomcatにearファイルをdeployする方法

earファイルをTomcatにdeployする方法が分からない。以下のサイトによると、

http://searchwebservices.techtarget.com/ateQuestionNResponse/0,289625,sid26_cid480013_tax292065,00.html

Tomcat is a servlet/JSP container available from the jakarta.apache.org site. Tomcat deals only with WAR files. So, in order to auto-deploy a Web application to a Tomcat environment, you must place an application’s WAR file in the appropriate directory or use Tomcat’s deployment tools to manually deploy the file. If you already have an EAR file that contains the WAR file, you can extract the WAR file and use it as is. If you do not have the EAR file or the WAR file, you can use any number of compliant tools to create the WAR file. The following sites discuss the Tomcat deployment process in detail:

と書いてある。つまりwarファイル形式しかTomcatは自動で扱ってくれないということだろうか。earファイルからwarファイルを抜き出せと書いてあるが、今度はその方法が分からない。

あとwarファイルだが、以下の説明を読んだら、Tomcatは展開してから利用するようだ。つまり「纏めすぎてうんぬん」と書いた件は杞憂に終わった。

http://tomcat.apache.org/tomcat-4.0-doc/appdev/deployment.html

When Tomcat is started, it will automatically expand the web application archive file into its unpacked form, and execute the application that way. This approach would typically be used to install an additional application, provided by a third party vendor or by your internal development staff, into an existing Tomcat installation.

中国におけるブログ事情

昨今色々と話題になった、中国におけるブログ事情をかるくリストアップ。まずはITMedia Newsより。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/07/news093.html

 同団体によると、中国情報産業部は3月に、同国に本拠を置くWebサイトはすべて、6月30日までに登録し、サイト責任者の完全な身元情報を提出しなくてはならないと通達した。「国家を危険にさらす」情報を規制することが目的だという。

「国家を危険にさらす情報」をどのように定義しているかによるが、おそらく単に中国共産党の批判が書けないということだろう。健全な批判精神が育たないほうが危険なんだろうけど。

続いてはThe New York Times。

http://www.nytimes.com/2006/03/06/technology/06blog.html?_r=1&oref=slogin

The discussion is one of the latest signs that blogs could eventually become a highly profitable way of musing rather than simply a lonely stage for online blathering. There are already an estimated 30 million blogs worldwide, about 2 million in China alone. But almost none of them garner significant advertising revenue, and Internet executives are still unsure if blogging will become a powerful force in online commerce.

Many people on the Web have sided with her right to profit from her blog, but executives at Sina.com, which is based in Beijing, say they have no plans for blog ads. Sina.com, which is listed on Nasdaq, had revenue of $194 million in 2005, including $85 million from advertising; it is the sixth-most-viewed Web site in the world.

“There’s no commercial use of blogs on Sina today, and whether there’s going to be in the future is not clear,” said Meng Xiangpeng, a company spokesman.

中国の人気女優であり、映画製作者のシュー・ジンレイ(Xu Jinglei)ブログ(博客)が大人気の模様。さしずめ中国の真鍋かをりさんと言ったところか。
このhttp://www.sina.comは、サイトに広告を入れているが、ブログ広告に手を出す気はないということだろうか。そこにある本質的な違いがどうも分からない。ブロガーに広告費が流れることを嫌っているということか?

再びITmedia News。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/02/news027.html

同氏によれば、Microsoftは今後、政府から法律違反を指摘され、法的拘束力のある通知を受け取った場合と、コンテンツがMSNの利用規定に違反する場合に限り、ブログコンテンツへのアクセスを遮断する方針という。

 Microsoftは2005年12月に、中国政府による要請を受け、チャオ・ジン氏という中国人がマイケル・アンティというペンネームで書いていたMSN Spaces上のブログを閉鎖したことで非難を浴びている。チャオ氏は、挑発的な発言をする中国人ジャーナリストを支持していた。

MicrosoftやGoogleにしてみれば、共産党政府の言うこと聞いてしまう方がおりこうさんだというのは分かる。そこには一部の批判もあるし、特にGoogleなんかだと「そんなことに屈するなんて見損なった」という意見が出易いだろうが、ダメージは限定的だろう。電車やバスと同じで、既に生活のインフラレベルに達しているOSや検索エンジンを、そう簡単に使わなくなるわけないので。

ある意味、ブログの持つ民主性がどこまでのものか、を測る実験台として、中国ほど良い場所はないかもしれない。これから少しウォッチしてみよう。

追記:

中国人が書いたブログをチェックしてみようと、人力検索をかけてみた。回答を貰えるだろうか。
http://www.hatena.ne.jp/1141741111

サーブレットを作ってみた

今回の自習は少し寄り道をして、サーブレットを作ってみた。参考にしたのは下記のページです。

http://www.hellohiro.com/servlet.htm

またしても、Eclipseに慣れていないせいか苦戦。新規のプロジェクトを作ったときには全てが上手くいくのだが、既存のフォルダ構成にプロジェクトを当てはめようとすると何故か上手くいかない。具体的にはビルドに失敗してしまう。プロジェクトのパスとかそういうものを通さないといけないのであろうか。
とにかく、今回の収穫としては以下が挙げられる。

  • サーブレットの基本構成が分かった
  • jarファイルとwarファイルの意味が分かった

少しずつ前進の毎日。

追記:
earファイルなんてのもあるらしい、便利だ。だけどここまで纏めてしまうと、一時的に一部分を修正したりするのが大変そうだ。

ジェイソン・マクエルウィン(Jason McElwain)

またバスケットボール界に美しい奇跡が一つ起こったようだ。今回の主役はジェイソン・マクエルウィン、高校三年生。詳しい話は以下の記事に譲るが、バスケットをやっていた身としては素直に感動。

http://abcdane.net/blog/archives/200603/basket_waterboy.html

連続スリーポイントと言えば、1992年のファイナルで、ジョーダン率いるシカゴ・ブルズがポートランド・トレイルブレイザーズと対戦したときの、ジョーダンの神業を思い出しますね。以下、Wikipediaより抜粋。

1992年のNBAファイナル第1戦、ジョーダンが放つ3ポイントシュートがことごとく決まり、前半で6本の3ポイント成功は当時のNBAファイナル記録だった。

荒川静香選手と浅田真央選手が見ている未来の違い

荒川静香選手の金メダルブームが早くも展開を見せ、バンクーバー五輪を含んだ今後の展開に世間の興味が移っている。その話題の中心人物は、当然浅田真央選手である。年齢的に離れていることもあり、両者はライバル扱いされているというわけではないが、世間では両者の比較が盛んだし、直接顔を合わせて滑る機会があれば、間違いなく相当の盛り上がりを見せるだろう。このことに関して、門外漢の僕からブログらせていただく。
両選手の世代が違うからという話ではなく、荒川静香選手と浅田真央選手のフィギュアスケータとして、見据えている将来像、いや理想像は違うもののような気がする。これは若さゆえかもしれないが、浅田選手の方は四回転ループに象徴される、難易度の高い技に積極的に挑戦する構えを見せている。彼女はおそらくフィギュアスケートを所謂スポーツに近いものとして捉えているのではなかろうか?どれだけ回れるか、どれだけ早いのか、ジャンプはどれくらい高いのか、彼女の関心の中心にあるのはおそらくそういう部分だろう。
一方の荒川選手は、フィギュアスケートを所謂「ダンス」や「ショー」に限りなく近いものとして捉えているようだ。それは

アイスショーなどで1日でも長く、見たいと思ってもらえるスケートを滑っていけたらいい。

という彼女のコメントからも強く伺える。彼女の関心は、いかに美しいのか、優雅なのか、観客を魅惑するのか、そういうところにある。
以上をように僕は考えているので、無理やり二人の比較を行うメディアの姿勢にはいささか違和感を覚えてしまうのである。

ソケット通信をJavaでやってみた

ごくごく簡単なクライアントモジュールとサーバーモジュール間のソケット通信を、Javaを使って実装してみた。どうやらJavaでソケット通信するのは、思ったよりもずっと簡単である。今回作ったのは、エコーサーバのように、クライアントモジュールが送信した文字列を、サーバーモジュールが返すだけというものである。どうでもいいが、一台のPCでやっていると、通信している実感が掴めなくて楽しくない。

とにかく、まだまだ学ばなければならないことばかり。