月別アーカイブ: 2006年11月

中島隆信「これも経済学だ!」

これも経済学だ! (ちくま新書)

これも経済学だ! (ちくま新書)

経済系の新書が元気だ。次々に出版されているし、どれもこれも興味深いので大変に嬉しい。正直経済学の理論書は眠くなりそうなものが多いので、まずこういった新書から色々な人に(特に若者に)経済学を学んでもらおうという大学の先生方の意図もあるのだろう。「経済学者の新書執筆も経済活動だ」ということでいいですかね。

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実名ブログに存在する限界

これは一考してみる価値があるかもしれない。

二十代は模索のときブログ ; プログラマとしての能力の男女差へのはてブコメント

当たり前。実名ブログの限界。

実名ブログでは、匿名ブログでは超えられる壁を超えられないのだろうか。

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Mike Gancarz「UNIXという考え方」

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIX初心者だとコマンドリファレンスなんかを最初に購入してしまいがちだと思うが、本書も併せて購入して欲しい。これを読めば「ls」とプロンプトに打ち込む作業が何倍も深くなる。

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FileクラスのrenameToメソッド使用時の注意

既に知っている方も多いと思うが、仕事で引っかかったので。
FileクラスのrenameToメソッドはどんな場合でも使えるという訳ではなく、ファイルシステムを超えて使おうとしたときにどうなるかはOS依存らしい。

File (Java 2 Platform SE v1.4.2)

Whether or not this method can move a file from one filesystem to another is platform-dependent. The return value should always be checked to make sure that the rename operation was successful.

なのでファイルの移動したいときには、例えばきちんとFileInputStreamで読んでFileOutputStreamで書くなどの対処が正攻法のようだ。

プログラマとしての能力の男女差

404 Blog Not Found : プログラマーを目指す女の子はなぜ増えないか?

理由を考察する前に、プログラマーとしての能力に男女差があるかをまず押さえておきたい。

これは、自信を持って「ない」と答えることが出来る。

少数の特例のみに着目せず、あくまで平均を対象に議論してもそう言い切ることが出来ますでしょうか。

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石原慎太郎「弟」

弟

僕なんかが述べるまでもないことだが、石原兄弟に限らず兄弟や姉妹というのは不思議な関係を保てる間柄だ。そこには明らかに友人関係や恋人同士と違う何かが存在するし、友人関係や恋人同士に存在する何かが存在しない。つまりどんな兄弟関係も特別なのだが、やはり石原兄弟にはそれを超えた「特別な何か」が在ったように思えた。

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大場 つぐみ、小畑 健「DEATH NOTE全12巻」

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (12) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (12) (ジャンプ・コミックス)

漫画を購入したのは何年ぶりだろう。そして、こんなに貪るように読めたのは何年ぶりだっただろうか。

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PythonでXMLを扱う(4)

Foundations of Python Network Programming

今回は、DOMインターフェースを使ってXML文書を作成してみる。DOMインターフェースなぞ使わなくても、プログラム言語の文字列操作でXML文書を作ることは可能ではあるが、DOMを用いることで正しいXML文書が簡単に作れるということが保証される。

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アメリカの大学教育の厳しさ

というか、日本の大学教育の甘さが本題かもしれないが。

Joel on Software Translation Project : Javaスクールの危険

大学では連結リストやハッシュテーブルなどについて学ぶデータ構造の授業が最初にあり、そこではポインタを徹底的に使う。この授業はふるい分けに使われていた。あまりに難しくて、コンピュータサイエンスの学位の知的な挑戦に耐えられない者は脱落していたのだが、それは良いことなのだ。もしポインタが難しいと思っているなら、不動点理論に関する証明で難儀するのを覚悟しておくことだ。

日本の計算機科学の教育の最高峰が何処で、どんな授業をやっているのか知りもしないで言いますけど、ここまで学生に厳しいことを要求しているようには思えない。

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江國香織、辻仁成「冷静と情熱のあいだ」

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

同名の映画はいつだかに見たが、ブックオフの105円コーナーにあったので何となく購入。二人の著者が交換日記のように物語を書き上げていくという手法は面白かったものの、やはり内容は女性向けかなというところ。

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