
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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発売を待ち望んでいた本だったが一気に読み終えてしまった(読み出すのが出遅れましたが)。多くのウェブの住人と同じように僕もCNET Japan時代からの著者のブログの読者だったから、この本に「何か新しい物」を見出した訳ではない。ただ著者のウェブ進化論を、シリコンバレーが生み出したGoogleという怪物の生態を、日米のネット格差を改めて体系的に読ませて頂き非常にありがたかった。本のページは綺麗にしておきたい方なのであまり折り返しを付けたりしない人間ですが、この本には随分たくさん折り返しを付けてしまった。
多数の優秀なブロガーが中身について言及しているので、書評を書くことに「いまさら僕が」的な想いが消えない。なので僕は僕なりに梅田本が、そして梅田さんが僕に与えた影響という極めて個人的なことを書いてみたい。
実は自分の中で梅田本と言えば、いまだに前著である「シリコンバレーは私をどう変えたか」である。実は同著が生まれて初めて買ったビジネス本であり、もっとも影響を受けた本であるからだ。三年前にとある古本屋で発見し、何かに惹かれて購入して以来の愛読書である。ことあるごとに読み返した。「シリコンバレー」という地名も知らなかった僕だったが、この本から知るシリコンバレーの知的なダイナミズムに物凄い興奮を覚えた。自分もその波に揉まれながらやっていける実力を見に付けなければと本気で焦った。「シリコンバレーで頭一つで食っていける人間になる」というシンプルでストレートな目標が出来た。
そして同時に同著は「自分も含めてこれから日本を担うべき若者が読むべき本」と強く認識した。ある大きな人材採用イベントを主催したときも、優秀な大学生相手に同著を推薦していた。そしてその中から一人、JTPAの第四回シリコンバレーツアーへの参加者が出たのは僕にとって非常に喜ばしいことであった(同時に羨ましくもあるのだが)。
個人的な感想が色々と長くなってしまいましたが(まあブログなんて極めて個人的なものだけど)、二冊の梅田本からより多くの人が(特に大学生に読んで欲しいというのが私の想いですが)「自分と同じような興奮」を覚えることを願って今日のエントリを終わりにしたいと思います。
※間違えて梅田さんにトラックバックを二度も送信してしまいました。ご容赦ください。

- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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