民主党の永田議員は鉄砲玉か

木村剛氏のエントリ[ゴーログ]ガセネタの流布には巨額賠償を!読みました。まったくもって仰る通りです。

冤罪事件のときに毎回議論にはなりますが、「○○さんが何かやらかしたんではないか」という報道によりそのような風評が立ってしまうことは、「○○さんがこれこれをした」という報道と同等、もしくはより大きなダメージを食らう。そんなのみんな百も承知。だから永田議員って民主党の用意した鉄砲玉ではないかと思ってしまったくらい。まあそんなことないだろうけど。

しかし永田議員、形勢が不利になったとき「この雰囲気は言論弾圧だ」ばりのことを言っていたけど、それって甘えでないかい?ホリエモンじゃないけど、ここまでの展開はあなたにとって「想定の範囲内」でないとおかしいのでは?彼のHPを見ると大蔵官僚出で年齢は四十前みたいだけど、若さと正義感と情熱で突っ走ってしまった行為なのかな。11も若い僕が言うのもなんですけどね。

しかしあの証拠のプリントアウト、あまりにも偽者臭くて逆に本物かとか思っちゃうよ。あ
あいうフッターの書き方する人、殆どいないけどね。少なくとも私の周りには。

しかし民主党側があのメールが真だと証明するのが困難なように、自民党が贋だと証明するのもまた困難な訳だ。そうするとどちら側も「大怪我はしない」という展開に落ち着いていく訳だね。ここからは真贋はどうでもよく、武部さんが「汚いことやってたホリエモンと組んで汚いことやってた」というイメージになるか、「選挙で大負けしたからって、鉄砲玉し立てて無理やり言いがかり付けてくるインチキ政党」というイメージに前原民主党がなるか、そういう勝負になる。しかし自民党側はこの勝負に勝ってもそんなに得はない訳だ(すでに大勝してる)。そうなると「民主党にとって悪くない手だったか?」と思わなくもないが、決定的な証拠が無いと退陣には追い込めないだろうことを考えると、やっぱり悪手だったと思う。

やっぱり戦略的にやったとは思えないな、うん。鉄砲玉ではなく若さと情熱による行動だ。その姿勢は買います。