
ネットワークはなぜつながるのか ― 知っておきたいTCP/IP、LAN、ADSLの基礎知識
- 作者: 戸根勤
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2002/11/11
- メディア: 単行本
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http://d.hatena.ne.jp/rintaromasuda/20060328/1143496107
で紹介した「郵便と糸電話でわかるインターネットの仕組み」に続いて、再びネットワークの勉強をしてみた。読む順番としては正しかったようで、この本ではさらに技術的に細かいところ(LANアダプタの動きや、電気信号の生成の仕組みなど)まで取り上げられているし、インターネットの向こう側にあるプロバイダや電話回線が具体的に通信にどのように関わっているのかまで解説している。ただやはり前提知識を必要とするものが多いようで、「郵便と…」を読んでいなければ理解できなかったであろう部分がたくさんあったし、第4章「アクセス回線、プロバイダ」は正直今の僕では理解できない内容であった。ここら辺はまたいつか読み返して理解することにしようと思う。
ちょっと話はずれるが、ネットがリアルの社会に及ぼす影響が日に日に大きくなる中で、運送会社というかなり原始的なリアルビジネスの重要性っていうのは変わらない、いやそれどころか増していくんだろうな、と考えていたことがあった。これは物質瞬間移動装置が出来るまでの間は変わらない事実であろうと思う。ロジスティクスは人と人の間に物質の移動がある限り必要な訳だ。
一方でネット世界で「情報を運ぶ」役割であるネットワークの重要性も日に日に増していっているに違いない。IPv6の普及に合わせて、家電や自動車までもネットワークに取り込まれようとしている未来を考えると、ネットワークトラフィックの世界にもまだまだたくさんのブレイクスルーが必要なんだろうなと思う。今のままではとても捌ききれないであろう大量のパケットがネットワークを走り回る日が来る訳だから。
とそんなことを考えながら読んでいたのだが、通信先進国の日本とはいえ、来るべき大量トラフィック時代に対応するための技術者は足りているのだろうか。技術者の育成は産官学に任せるとして、僕個人としてはまず自分を鍛え、新時代への貢献を真剣に考え続けたいと思う。