検索エンジンがニュースの見出しに与える影響が大きいらしいが

The New York Times「This Boring Headline Is Written for Google」で、WEB上のニュースは検索エンジンにヒットさせる為、平凡でつまらない見出しをつけなければならなくなった、といったことが語られている。

So news organizations large and small have begun experimenting with tweaking their Web sites for better search engine results. But software bots are not your ordinary readers: They are blazingly fast yet numbingly literal-minded. There are no algorithms for wit, irony, humor or stylish writing. The software is a logical, sequential, left-brain reader, while humans are often right brain.

この記事、本質とずれているなぁと思うのは、我々が玉石を見極めたいのは記事の内容そのものであるわけであって、見出しはそれをアピールする看板であれば良いということ。だから検索エンジンに引っかかるようにした方がトラフィックを集められると判断すればそうすれば良いし、つまらないタイトルではトラフィックを集められないと判断すれば面白く変えれば良いだけだと思う。
検索エンジンに合わせて自分の見出しを変更せざるを得ないことに、物書きとしてのプライドが邪魔をすることは容易に想像できるが、本のタイトルにせよ、TVや映画のタイトルや内容にせよ、既に市場というとてつもない化け物に合わせて変更している訳であって、今回はたまたまその市場における検索エンジンの影響がでかいだけのことだ。書籍やTVや映画が市場に魂を売り飛ばしたと新聞は思っているのかもしれないが、世間としてみたら新聞さんもあまりそれらと違いないんじゃないかなぁ。
だから安心して検索エンジン向けの見出しを付けてくれて良いと思う。