CNET Japan : ポストゲイツ時代を築く2人に聞く–マイクロソフトのこれから(前編)
Ozzieさん、先程はあなたの役割や、新しい業務に入るタイミングと製品サイクルの関連性について話を聞きました。遠くない将来、検索戦略や、Googleが提供しているようなサービスに専念する人間を直下に配置する予定はありますか?世間はMicrosoft対Googleの戦いを固唾をのんで見守っています。Googleに対する戦略を専門に立案する人間は必要ではないでしょうか。
Ozzie:Googleに対抗する戦略の必要性については、わたしにも分かりません。Googleに対する戦略というのは、つまり、検索や検索広告といったサービスのことですね。これに関して言えば、社内には検索を専門に行ったり、広告を専門に行ったりする部門があり、Microsoft Researchとも密接に連携しています。Microsoft Researchでは広告や詐欺検知、検索、アルゴリズム検索などの研究が行われています。
MicrosoftとGoogleの本当の闘いは、技術的うんぬんは当然そうなんだけど、実際のところはリクルート活動なんだろう。Googleはシアトルにもオフィスを設置するなど、分かり易いくらいにMicrosoftからエンジニアを奪おうとしているし、Microsoftだって負けじとあの手この手で優秀なエンジニアを囲い込もうとしている。
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Bill Gatesが一線から退く以上、Microsoftは彼のカリスマ性に頼らない採用活動を模索していく必要がある。それは思いのほか困難な道となるであろう。ちなみに最近Microsoftは日本での採用を拡大しているように見える。新しい動きが何か始まっているってこですね。
話は戻るけど、このインタビューされているRay OzzieはMicrosoftに属して間もない人間のようで、まさに大抜擢ということになる。
一方のRay Ozzie氏はより重要な役割を与えられた。Lotus Notesの生みの親でもあるOzzie氏は、Microsoftに入社して間もない身でありながら、チーフアーキテクトに就任する。同氏は自身の経営するGroove NetworksがMicrosoftに買収されたことを受け、2005年にMicrosoftに入社した。Ozzie氏はLiveサービスをはじめとする重要な取り組みを任されるなど、これまでもMicrosoftの命運を左右する業務をまかされてきた。
今後Bill Gatesの後任の二人が、どのような施策に打って出るかは世間の注目の的だろう。良くも悪くも天下のMicrosoftですからね。