サイボウズ・ラボの畑社長、確かに「日本のソフト業界を良くする動き」だと思いますよ、研究機関の設立というだけでも。
ITpro : Googleが日本のソフト業界にもたらすもの
畑社長が着目するのは,ソフト技術者にとってのGoogleの「居心地の良さ」だ。先日,ある取材で畑社長にお会いする機会があり,話題はソフト技術者の人材確保,労働環境や地位向上にまで及んだ。その際,畑社長はこんなことを言った。「大げさかもしれないが,日本の優秀な技術者はみんなGoogleに獲られてしまうのではないか,という恐怖感がある」と。「Google(の東京研究開発センター)に勤務するある技術者と会ったとき,ここは居心地が良すぎて逆に怖いくらい,と言っていた。とても印象に残っている」。
Googleやサイボウズ・ラボをはじめとする、優秀な技術者を良い待遇とやりがいのある仕事によって迎えようとする企業が増えてくれば、業界全体に健全な流れが生まれるはずである。つまり優秀な技術者を不当に扱っているような企業からは人が流出し、対策としてそれらの企業は待遇を見直す。学生は優秀と認められ、なるだけ良い待遇で迎えてくれる企業を目指して勉強する。こういうのが自然な流れというものだろう。
現在IT業界、特に企業システムの世界においては「どこもかしこも悪かろう」という状態のようなので、とても上記のような流れは期待できない。