
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/03/19
- メディア: 新書
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知の巨人、立花隆氏の著書に初挑戦。
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新聞情報の収集と整理、雑誌情報の収集と整理、書籍の集め方と読み方、インタビューの方法など、氏が普段からどのような情報をどのように「インプット」しているかについて語り、続いて書籍というか文章を書く、つまり「アウトプット」の方法論について述べられた本である。氏の驚異的と言われている知的生産が、いったいどのようなプロセスを経て行われているかを知りたい人は必読の本であると思う。勿論自分が知的生産をしたいという人、マスコミなど何らかの文章を書く仕事をしている人も、一度読んでおいて損はない。
本書は7割くらいが「インプット」に割かれているような印象だが、著者曰く本当は「インプット」と「アウトプット」の間にあるもの、自分というソフトウェアの仕組みについて迫りたかったらしい。しかしその仕組みを文章化することが不可能であると判断した為、このような内容になったようである。
それにしても、本書が出版してからITが革命を起こし「情報」というものを手に入れるコストやスピードが圧倒的に縮まったことと思う。この革命が著者の「インプット」の方法論にどのような変革をもたらしたのかを知りたい。ケーススタディとして非常に有益だと思う。