川上弘美、小池真理子、篠田節子、乃南アサ、よしもとばなな「恋愛小説」

恋愛小説

恋愛小説

たまにやるんだけど、空いた時間に奥さんの本を読んでみた。

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サントリーとのコラボレーション企画らしく、5人の女性作家がそれぞれ恋愛小説を書くのだが、話の所々に飲み物が絡んでくる。話はどれも爽やかなものばかりで、サントリーの飲み物を飲んだ後の様な気分というところか。個人的にはすれ違う恋人を描いた乃南アサの「アンバランス」が一番良かったように思う。

しかし女性にとって恋愛小説とはなくてはならないものなんだなぁ、と書店にいくといつも思う。女性は共感を求めて映画を観たり小説を読んだりするという話を聞いたことがあるが、女性が最も共感を持てるテーマというのがやはり恋愛なのだろう。

おそらく女性が男性と違うのは、男性は年齢とともに興味あるテーマが移り変わっていくのに対して、女性は比較的早い段階から「恋愛」というものに関する興味をずっと持ち続けることではないか。