話し方を学ぶべきはむしろ非ネイティブから

On Off and Beyond : すばらしい英語勉強法

日本人がマトリックスのDVDをみながら、ヘッドフォンで聞きつつ画面と同じスピードでせりふを言ってます。。超カタカナ発音なので「お笑い」扱いなんだけど、実はこの人の英語はわかりやすい!しかも、これ、とっても優れた英語の練習法であります。

久しぶりに英語の話。

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ネイティブスピーカーというのは、正しく自分の言葉を話さないものである。例えば普段自分がいかに日本語を端折って話しているかを考えてみると分かり易いだろう。特に意識して話さなければ「ちょっと待って」→「ちょっ待って」、「こんにちは」→「こんちは」のように、言わば適当に発音しているはずだ。これは何も日本語に限った話ではなく、どこの国のネイティブスピーカーも一緒。もちろんこういった発音こそが自然な発音というものなんだろうが、このように端折って話してもそれらしく聞こえるのは、ネイティブスピーカーがネイティブだからであって、そうじゃない人間が同じように発音してもそれらしく聞こえないものである。
非ネイティブの人間が目指すべき発音の方法は「はっきりと分かり易く」である。そしてこれが具体的にどういう話し方なのかを学ぶためには、ネイティブスピーカーの話し方を研究するのではなく、むしろ後天的に英語をマスターした非ネイティブスピーカーの話し方を研究してみるのが良い。例えばトム・クルーズのインタビューを聞くよりは、ジャン・レノのインタビューを聞いてみたり、ブッシュ大統領よりは大島日本国連大使のスピーチを聞いた方が「話し方」の研究には適当。もちろん「リスニング」という観点からはそれぞれ前者を学ぶべきだろうが。
冒頭でリンクしたブログで紹介されている映像は、極端な例であるが、上述した「はっきりと分かり易く」というのがどういう意味なのかよく分かる映像である。
「流暢」という言葉に惑わされず、相手にとって分かり易い話し方を学ぶには、まず非ネイティブスピーカーの英語を色々と聞いてみるのが良い。素材はネットに転がっていると思うので、意欲のある方はどうぞチャレンジを。