
- 作者: 井田昌之,進藤美希
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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最近のWeb2.0ブームに乗っかった中身のないビジネス本かと訝ったが、どうもそうではなかった。
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著者の一人の井田昌之氏は技術系の書籍を多数執筆しているし、彼の経歴を見てみてもとてもビジネスよりの方ではない。本書に氏が執筆した内容もタイトルと違ってまったくビジネスよりではなく、氏がオープンソース文化の生みの親、リチャード・ストールマンと親交があることを活かし、オープンソースが生まれた経緯をリチャード・ストールマンという人物に焦点を当てて紹介している。
オープンソースという考え方は、現代で起こっている社会現象の中でも最も奇異な現象のひとつであると思うし、その現象がなぜ、どのように始まったのかについて知っていて損はないと思う。
後半は進道氏による「日本や世界での、オープンソースを取り巻く状況」といったようなものが解説されている。正直こちらはナナメ読み。こちらでも「なぜオープンソースがビジネスになるのか」というタイトルの問いに答えている訳ではないが、少なくとも考える材料にはなる。