fladdict.net blog : はてぶがドンドン馬鹿になっていく
別にGigazineが悪いわけではまったくないけれど、Gigazineのエントリーが頻出するようになったあたりから、どんどんエントリーの質が下がってきている。もう最近あまりホッテントリも読まなくなった。
新しいこと画期的な概念、難解な議論は、とくに吟味もされずにスルーされて、まとめサイトや実務系tipsのような単なる再生産なのだけど実務での使用に耐える、そんなんばかりが増えていく。
はてブ(はてなブックマーク)が愚衆化しているのが問題というよりも、はてト(はてなのトップページ)の人気エントリが愚衆化しているのが問題なんだろうきっと。僕自身も最近あそこをクリックしなくなった。
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はてブの使用方法は厳密に規定されている訳ではない。が、はてトの人気記事の選び方はある想定に従って作られているのではないか。ここに齟齬が生じている。ここははてブの使用方法が以下のように色々とあることを考慮に入れて、人気記事の選び方のアルゴリズムを修正するべきであると思う。
はてブの使い方は以下のようなタイプに分けられると思う。
1. 後で読むタイプ
仕事場で見つけたのか、携帯で見つけたのか、ともかくゆっくりと読む時間が無いときに見つけたエントリを、文字通り「後で読む」ためにブックマークしたもの。内容如何よりは「いかにキャッチーか」が重要と言える。当然ながらある程度長い記事でもある。
2. コメントタイプ
読んだものにコメントをつけるのではなく、はてブの中にコメントをつけることによって自分の意見を表明する場合。これははてブの新現象とも言えそう。ネタ的な記事、炎上系の記事、インパクト系記事に付き易い。
3. 役立ち記事タイプ
技術的な内容を一纏めにした記事。ソフトウェア開発関連の記事がほとんど。ブクマしておくことで仕事場でも家でもその記事を参照し易いので便利。正統的なはてブの使い方とも言えそうだが、一纏めの内容だったらとにかくブクマしてしまう傾向も。さらに言えば、実際に開発で何かを調べるときははてブから探すのではなく、結局ググってる場合が多い気がする…。
4. 推薦したい記事タイプ
「素晴らしい記事を読みました。これはもっとみんなにも見てもらいたい。でもCNETに書いてある訳でもないし、人気ブログな訳でもないし、みんなが辿り着くのは困難であろう。では微力ながら、はてブをすることによって少しでも目立たせよう」というようなブクマ。トラックバックに近いブクマではないかと思う。
この中のどれをどう抽出すれば良いのか、相当に難しい問題であると思うが、はてトのクオリティを守る為にも真剣に向き合わなければならない事柄だと思う。ひとつの参考になると思うのが、4の「人気ブログな訳ではない」のに面白い記事、という部分。
F’s Garage : はてブの衆愚化とロングテールで思ったこと
例えばgigazineをそんなに登録するなら、gigazineを定常的に見に行けば良いんじゃん?と思ってました。はてブを使うからにはコメントが活用されているかと思えば、そんなに有用なコメントがあるわけでもなく。
そう。いつも大量のアクセスがあるGIGAZINEについているはてブと、いちにち100アクセスのブログについたはてブの「価値の違い」を明らかにするアルゴリズムはひとつの方向性だと思う。なんて既にそういう概念は考慮に入っているかもしれないが、ひとつ参考になれば幸い。