読書に使わなくなった時間を、何に使うようになったのか

YOMIURI ONLINE : 「1か月読書せず」49%、若者の本離れ進む

読売新聞社の「読書」に関する全国世論調査(14、15日実施、面接方式)で、この1か月間に1冊も本を読まなかった人は49%だった。

調査を始めた1980年から見れば、「読書以外にやれること」がかなり増えているだろう。そういう意味では読書から人が離れていくのは当然とも言える。我々は「読書に使わなくなった時間を、何に使うようになったのか」を知るべきであり、その行為が判明したら、その行為の文化的、学問的意義を考えるべきなのではなかろうか。

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だから本離れをただ単に憂慮すれば良いという訳じゃない。今は本よりも面白いブログもあれば、コンピュータ一台で勉強だって出来るわけだし、単純に「本を読んでいない」からといってそこから期待される効果が出ないと心配するのはおかしい話だと思う。

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また、本を読む理由は、「面白いから」38%が最も多かった。類似の質問をした過去2回の調査では、最多は「知識や教養を深める」だったが、初めて「面白い」がトップとなった。

こういうアンケートの選択肢ってのは非常に曖昧だからあまり額面通りに受け取れないが、昔に売れていた本の内容と、今売れている本の内容を比べてみることには意義があるかもしれない。最近は正直幼稚な内容の本を書店で見かけることも多く、ああいうのを読む人が増えて「読書人口が増えた」と喜ぶのも馬鹿らしい気がするので、マスコミの皆さん、売れている本の内容面も含めた記事を期待いたします。

正直言うと個人的に読書はした方が良いのではないかと思っている。Google Book Searchとかの技術が進んできているものの、それをアウトプットするディスプレイの技術が進展しないと電車の中などで活字媒体から情報を取得することは出来ないし、いつでもどこでも読めるメディアは今後しばらくは書籍しかないだろうから。