今年の一冊を読もう

毎年末に「今年の一冊」を独断で選んで読むという習慣を、ここ三年続けている。正直適当にベストセラーを選んでおり、特に深い意味はないのだが、「今年の一冊を自分で選ぶ」という行為に何がしかの意味がありそう、というか単に面白い(今風に言えば普通に面白い)ので今年も続けてみる。

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過去三年は以下のようなセレクトだった。

書籍
2003年 バカの壁 (新潮新書)
世界の中心で、愛をさけぶ
2004年 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
2005年 信長の棺

最初の二年はただ単に世間的に一番話題になっていたものを選んだ。昨年は郵政民営化が象徴的な一年だったので、小泉元首相が感銘を受けたという小説にしてみた。

さて今年だが、イナバウワーが流行語大賞となったり、WEB2.0ないしは2.0という言葉が世界を駆け巡ったり、YouTubeの爆発ヒットとかGoogleによる買収とか色々あった一年だなあと振り返ったり、個人的にはブログを始めたことが大きかったりで色々と出来事は多かったのだが、適当な書籍が見当たらない。もう単純に売れている本とか買う気にもなれないので、今年出版された中で「この小説読みたいな」と思ったものを単純に選んでみた。

わたしを離さないで

わたしを離さないで

という訳でカズオイシグロの「わたしを離さないで」を選択した。僕はこの本に関する前提知識は一切なく、かつそういう状況で小説は一番楽しく読めるため、今から楽しみである。本書はおそらく年末からの休みに読むことになるので、読書記録はその頃に。