月別アーカイブ: 2007年4月

英語のテストで良い点数を取る学習方法

何か自慢するようであれなのだが、僕は今まで英語系のテストで以下の様な成績をとってきた。多分大半の人からすれば十分な点数なのではないかと思う(ちなみに大半では無い人とは、英語を自分の一番の武器としてやっていこうとしているような人)。

テスト 点数 満点 受験時期 受験回数
TOEIC 940 990 2002年 2回。1回目は810。
TOEFL(PBT) 620 667 2002年 4回。530→550→580→620。
TOEFL(CBT) 253 300 2002年 1回。ただしPBT3回を受けた後。
IELTS(General) 7.5 9 2007年 2回。1回目は2004年で6点。

おそらく何らかの目的で上記のテストを受けている方はたくさんいると思うが、その様な方々と勉強方法のシェアが出来ればと思い、このエントリを書くことにした。「この勉強方法を実践しただけで点数が○○点上がる!」といった怪しげなものではなく、「結局当たり前のことを実践するのが一番の近道なんだな」という教訓めいたエントリになることが予想されるのはご了承を。

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「どの言語を学ぶのか」ではなく「ある言語から何を学ぶのか」

今更ながらだが、「どこまで抽象化の階段を昇れるのか」というのはプログラミングをする上での真髄のひとつであるように思う。最近何となくの興味でLispを学び始めているのだが、Lispが(具体的に言えばマクロが)他の言語では提供できない高位の抽象化を提供してくれる強力な道具であるということが理解出来はじめてきた。これをもし自分のものに出来れば、また自分のプログラミングは変わっていくことだろう。Lispから抽象化を学ぶというのは、ある時点では必要なステップなのかもしれない。

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最近読んだ本

数学 数学脳をつくる ― [よのなか]教科書

数学 数学脳をつくる ― [よのなか]教科書

数学を学ぶことで物事の本質が見えるようになる、というのが著者の大まかな主張のようだ。僕が思うに数学を学ぶことで「厳密さ」への欲求が生まれるように思う。それは「感覚への疑い」とも言えるかもしれない。安易な相関関係の構築など、世の中ではまだまだ厳密さへの欲求が足りないなと思わせることが多いが、数学教育の向上はそれへのひとつの解決策かもしれない。

暗号―ポストモダンの情報セキュリティ (講談社選書メチエ)

暗号―ポストモダンの情報セキュリティ (講談社選書メチエ)

実は著者は大学時代の教授である。まあその頃は真剣に授業を聞くような学生じゃなかったので、今更ながらに彼の授業を受けてみたいと思っていたりするのもあって興味深く読めた。面白かったのは、本書のテーマとは直接関係ないが、著者が「世界中の文字は16ビット(65536文字)あれば表現できるだろう」と記していたことである。これはUnicodeでUCS-2が失敗に終わったときの主だった主張だったはず。本書が執筆されたのは1996年。やはり桁を決めるというのは難しいものなんだな、と思う。

岩波書店編集部編「翻訳家の仕事」

翻訳家の仕事 (岩波新書)

翻訳家の仕事 (岩波新書)

2007年のお奨め新書がひとつ見つかった(出版は2006年12月みたいだが)。
本書は37人の翻訳家、または翻訳家ではないが翻訳についての意見を是非訊いてみたいと岩波編集部が判断した人達、による翻訳という仕事に関するエッセイ集である。もともとは図書という雑誌に連載されていたシリーズだったらしい。

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Windowsでosakaフォント

既にたくさん使っている人がいると思うが、WindowsでVimでosakaフォントを使おうという素晴らしい取り組みをしている人達がいる。僕はプログラムをVimとeclipseで書いているのだが、Vimの方はこのosakaフォントを使ってプログラムを書いている。前にVimの作者がMacでVimを動かしているのを見て一目惚れしてしまった為にそうしているのだが、純粋に機能的なフォントだと思う。見やすい。逆にeclipseに適用したらイマイチだった。
まだの方は一度お試しあれ。

http://osakattf.hp.infoseek.co.jp/

追記

ついでに画面イメージも貼っておきます。適当なJavaソースコードが書いてあるので参考になるかと。

松坂ブームで気付いたアメリカの敷居の低さ

アメリカっていう国は、とにかく大抵の物事に対して敷居が低い。これは純粋に人の気持ちの問題であるのだが、アメリカっていうのは「まあとりあえずこっちに来て一緒にやってみようよ」と声を誰にでもかけているような国だと思う。だから初心者に対して非常に優しいんだと思う。
松坂関連のニュースを見ていてその考えが急にまとまった。

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プログラマの権利宣言

  1. すべてのプログラマは2つのモニタを持つ権利を有する
  2. すべてのプログラマは高性能なPCを持つべきである
  3. すべてのプログラマはマウスとキーボードの選択の権利を有する
  4. すべてのプログラマは快適な椅子を持つべきである
  5. すべてのプログラマは高速なインターネット接続を持つべきである
  6. すべてのプログラマは静かなる仕事環境を持つべきである

プログラマの権利宣言

「OSやエディタなど開発時に利用するソフトウェアを自由に選ぶ権利」も欲しいが書いていない。もしかして、そんなのは当たり前のことなのだろうか。僕の職場では当たり前ではないのだが。

「静かなる仕事環境」っていうのはこの中で唯一コストがかからない内容だけど、一番手に入りづらいのではないかと思う。

最近読んだ本

無知の涙 (河出文庫―BUNGEI Collection)

無知の涙 (河出文庫―BUNGEI Collection)

殺人者の獄中記に興味があり、かつタイトルにすごく魅かれたので購入してみた。基本的には「詩集」と読んで構わないと思う。読むというよりも見るという感じで目を通させてもらったが、自己ととことん向き合う著者の精神状態に関しては息を飲んだ。あまり具体的な感想を述べられるような種類の本ではないが、自分は「無知の涙」を流したくないものだ、というのは強く思った。

数学の出番です。―つい人に伝えたくなる数学のハナシ (チャートBOOKS SPECIAL ISSUE)

数学の出番です。―つい人に伝えたくなる数学のハナシ (チャートBOOKS SPECIAL ISSUE)

最近こういう数学小話系がたくさん発売されているし、どれも結構面白い。これだけ数学系の本が出版され、どれもが「数学は本当は面白いんですよ」と訴えかけているのだから、日本の数学の将来の捨てたものではないのかもしれない。そういう意味で以前に述べたが、これらの本はまず子供ではなく数学を教える立場にある大人が読むべきである。
本書は本当に「小話」っぽく作ってある。友人知人から寄せられるちょっとした疑問や日常で誰もが出くわしそうな勘違いを著者が次々解決していく。数学のちょっとした知識とひらめきで日常に花を添えている著者の様子ははまるで名探偵のようだった。

愛犬の粗相に想う

先程久しぶりに愛犬が粗相をした。ベッドの上だった。久しぶりなので慌てたが、奥さんと二人で臭い消しと布団の乾燥。まあ頑張っても臭いは残ってしまうのだけれど。
最近すっかり大人になってしまった感があったがまだまだ子供なんだなと思う。ときおり一人になりたがる素ぶりに寂しさを感じていたりもしたのだが、やはりまだ僕等の手が必要なんだと思い可愛く思った。
きっと子供に対する親の感情というものにもどこか似たようなものがあるのではないかと思う。ある種子供が一人立ちできないという状態は、親にとっては少なからず心地よい状態なのではないかと推測した。限度はあるだろう、と思うけれど、もしかしたらその限度が自分の命尽きるまでと無意識に思い込んでいる親もいるかもしれない。
昔より人が精神的に幼稚である、また幼稚な期間が長いのだとしたら、それは親の持つ余裕と関係があるのではないかと思った。昔は親にも余裕が無かったはずである。子供には早く一人前に、端的に言えばお金と手間のかからない存在に一刻でも早くなって欲しかったはずである。子供が自分の手を離れない様子をある種楽しむような余裕ができたのは最近のことだろう。そう、余裕のある現代人にとってある意味「いつまでも一人立ちできない子供の面倒を見る」というのが一種の娯楽化している可能性はあると思った。今度考えてみたい。
愛犬よ、急いで大人になるでないぞ。

Microsoftは死んだ

Paul Grahamのエントリが相変わらず面白い。多少過激だけど真実だろう。

A few days ago I suddenly realized Microsoft was dead.

Microsoft is Dead

エントリの中で彼はMicrosoftが死んだ四つの理由と、もう一度カムバックするための二つの処方箋を書いている。きっと随所で素晴らしい和訳が上がると思うのでここでは何も書かないが、結果的に自社で開発したものが自分達を苦しめる結果になった部分が面白い。

この文章を読む限りでは、Microsoftが死ぬのは歴史の必然性に思える。それにしても、会社の仕事でWindows以外のOSが使える日はいつくるだろう。

冒頭で「おじさんが昔の女性アイドルについて若者に語るときに感じるような違和感」をPaul Grahamが感じているところが笑えた。