なんと言うかもう少し、ブログを文章の練習の場として使ってみてもいいのではないかと思った。別に文章の練習と言っても作家を目指している訳でもなければ、ビジネス文書を論理的に分かり易く書く為の努力をするとかそういう訳でもないのだが、自分の考えていることをもっとフランクに文章にする。それは日記の様なものかもしれないし、雑記としか呼べないようなものかもしれないけれど、とにかくただただ「自分の文章」を書く場として利用してもいいんじゃないかな、と自分に語りかけてみた。いや、別に誰もこういうことしちゃいけないなんて言っていないし、別に特段「こんな文章を書いてほしい」等という期待はされていないけれど、どうも外に公開されているブログの様なものだと、人様から良く思われようとして緊張してきてしまう。それをどう排除しながら気楽にやっていこうかな、と今考えている。
とりあえず、上記の意図を持ってここに書くエントリを「模索」というカテゴリにしようと思う。わざわざタイトルを付けるような文章に結果としてなればタイトルをつけるし、そうでなければ日付をタイトルにするくらいでいいか。
月別アーカイブ: 2007年10月
もっと批判的な目でものを見ないと
話が脱線しましたが、そんな感じで新生銀行イケてるじゃん、っていう話をしようと思ったのですが、ところがどっこい、肝心のオンラインバンキングの使い勝手については、かなり難アリなのでした。というわけで本題です。
新生銀行をメインの銀行として使っているのに、オンライン取引の使いづらさを自分の中できちんと言語化したことがなかったことに反省。開発者としてこういうところで差が出てくるんだろうな、と思う。
やはりもっと批判的な目でものごとを見るようにしないといかんな、というのが感想かな。批判的な目でものごとを見ると、どうしても「ネガティブな野郎」みたいなレッテルを貼られるときがあるけれど、それは自分が考えた結果をどの様にアウトプットするかでコントロール出来るだろう。
内田樹「村上春樹にご用心」

- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2007/09/29
- メディア: 単行本
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ウチダ先生による村上春樹論が一冊の本として纏まったようなので購入。最近は作家の方がブログを頻繁に書いている例が多いので、ブログの記事を体系化して本にするというケースが本当に増えた。この様にブログと出版会とはゼロサムの関係にあるようなものではなく、相互補完的な関係にあるのがベストの状態なのだと思う。
僕は村上春樹氏の書籍はそれなりに読んではいるのだが(肝心の「風の歌を聴け」シリーズをまだ読んでいなかったので、今回急いで購入)、先生の村上春樹論に突っ込みを入れるほどの知識や情熱は持ち合わせていない。だから感想のみを挙げさえてもらえば、まず村上春樹氏が日本の評論家からあまり高い評価を得ていないという現象に関しては、真剣に「不思議だなぁ」と思う。まあこれがスポーツだったら分かり易いんだろうなと思う。だってイチロー相手に「あのスイングは認められない」とか行ってる野球評論家とかおそらくいないんだろうし。評論家の方も色々だろうが、作家出身の方だったりすると複雑な感情もあるんだろうな、というところは察するものの、うん、難しい。ちょっと今度自分で評論読んでみよ。
あと村上春樹論とは直接関係ないのだけれど、先生が「比較文学論とは何だろうか」、「文学とはなんだろうか」と深く思考してく過程が本書には載っていて、そこは凄く面白いと思いましたよ。あるテクストが文学かそれとも文学ではないかを決める要素とはなんだろうか。例えば今僕が書いているこの文章は間違いなく文学ではないのだろうけど、それは何故なのか(「いや、文学だ」と優しい嘘をついてくれる方募集中)。そういうことって「その意見が正しいのかどうか」とかそういうことに僕の興味はあまりなくて(飲み屋でのたまう為に覚えておくことはあるけれど)、それを煮詰めていく課程にすごく興味があるんですよ。なので僕と同じそういう嗜好をお持ちの方は本書を読んでみるか、先生のブログの過去ログを漁ったりすると面白いものに出会えるかもしれない。
兎にも角にも、村上春樹氏に負けず、先生の文章も読み応えはあります。
串田孫一「ギリシア神話」

- 作者: 串田孫一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1990/01/01
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冒頭で著者も述べているが、神話というと一般的には「そこから何か教訓を得られるのではないか」というイメージを我々に抱かせるが、ギリシア神話からその様な教訓を得ようとするのは間違いであると思う。ギリシア神話は特に何かしらのメッセージを発している訳ではないただの物語であり、ジャンルに分類する必要があるのであれば「コメディ」に分類するのが一番妥当なのではないかというのが本書を読んだ僕の感想。繰り返される神々の暴挙、嫉妬、殺戮、闘争、感傷は読み進めていくほどに滑稽であり、僕の笑いを誘った。
これも本書の最後に著者が述べていたことそのままだが、「ギリシア神話を読みたいけれど、分厚くて難解そうな学術研究の対象になるような本はちょっと読みたくないけど、絵本みたいなギリシア神話もちょっと…」という方がいたら本書はお薦め。ページも文庫サイズで200ページ強と短めなので、まずはここからギリシア神話に入ってみると、その内難解な方向にも興味が出るかもしれない、そんな一冊。
風間完「エンピツ画のすすめ」

- 作者: 風間完
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1987/12
- メディア: 文庫
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まあ「趣味として絵画をはじめてみてはどうですか?」というよくある話なのだが、著者の語り口のせいか、非常に爽やかに読めた一冊である。エンピツ画のすすめといっても、紙一枚とエンピツ一本だけではじめられる芸術、という象徴的な存在としてエンピツ画を著者はすすめているだけで、別に油絵でも水彩画でも構わない。
どうしてもこういう分野は「僕(私)には才能が…」という展開になりがちだけれども、著者が本書で述べているように「なんか絵が描いてみたい」と思った時点であなたには才能があると言えるのではないかと思う。躊躇してしまう人は、まずは目の前の何かをメモ帳にでも描いてみてはいかがだろうか。もっと上手くなりたいとか、描いている間すごく楽しかったとか思えたら、それはさらなる才能の証拠。
ちなみに僕も読後に何枚かエンピツ画を描いてみた。奥さんには概ね好評だったが、流石にネットに晒すのは遠慮しておこうと思う。そういうレベルでした。
高村薫「照柿」

- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/07/11
- メディア: 単行本
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先日図書館に行った際に「リサイクル本」として痛んだ書籍が配布されていたのだが、そこで貰ってきた一冊。高村氏の小説はずっと読んでみようと考えていたのだが、長編がほとんどのこともあり中々手が出せなかったのだが、無料で頂けるとは丁度良い機会だった。
本書は実はマークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)に続く合田刑事モノの第2作目だったようなので、正直言うとそちらから読みたかったが、特にストーリーに続きがあるとかそういう感じでもなさそうなので、まあ問題なかったと思う。
文章のタッチは非常に乾いている、というのが第一印象。正直今回はパラパラと素早く読んだせいか、あまり小説の世界に入り込むことは出来なかった。
_gvimrc
を何故か載せておく。
" How vim works set incsearch set nohlsearch set ignorecase set smartcase set hidden set tabstop=4 set expandtab autocmd FileType html :set indentexpr= autocmd FileType xhtml :set indentexpr= autocmd BufEnter * if bufname("") !~ "^\[A-Za-z0-9\]*://" | lcd %:p:h | endif " MiniBufferWindow plugin let g:miniBufExplMapWindowNavVim = 1 let g:miniBufExplMapWindowNavArrows = 1 let g:miniBufExplMapCTabSwitchBufs = 1 let g:miniBufExplModSelTarget = 1 " MRU let MRU_Max_Entries = 20 " Key map nmap <Space> :MBEbn<CR> nmap <F3> :MBEbp<CR> nmap <F4> :MBEbn<CR> nmap <F5> :bd<CR> " How GUI looks like highlight Normal guibg=lightgrey guifg=black set guioptions= colorscheme desert set guifont=osaka_unicode:h11 " Size of GUI winpos 220 10 set lines=55 set columns=100 set cmdheight=1 au GUIEnter * simalt ~x " Statusline function! GetB() let c = matchstr(getline('.'), '.', col('.') - 1) let c = iconv(c, &enc, &fenc) return String2Hex(c) endfunction " :help eval-examples " The function Nr2Hex() returns the Hex string of a number. func! Nr2Hex(nr) let n = a:nr let r = "" while n let r = '0123456789ABCDEF'[n % 16] . r let n = n / 16 endwhile return r endfunc " The function String2Hex() converts each character in a string to a two " character Hex string. func! String2Hex(str) let out = '' let ix = 0 while ix < strlen(a:str) let out = out . Nr2Hex(char2nr(a:str[ix])) let ix = ix + 1 endwhile return out endfunc set laststatus=2 set statusline=%<[%n]%m%r%h%w%{'['.(&fenc!=''?&fenc:&enc).':'.&ff.']'}%y\ %F%=[%{GetB()}]\ %l,%c%V%8P " tags files set tags=C:\Program\\\ Files\Apache\\\ Group\Tomcat\\\ 4.1\webapps\tags,C:\Program\\\ Files\eclipse\workspace\tags,C:\j2sdk1.4.2_12\src\tags,.\tags
沢尻エリカさんに見るニッチ戦略
最近の一連の沢尻エリカさん報道にはまるで興味はないのだが、もしあれ(彼女の一連の言動)が彼女の(または彼女の事務所の)ニッチ戦略であるとすれば面白いな、とちょっと考えた。
僕の記憶しているところの彼女は「パッチギ!」に出演していたときの所謂清純系のキャラだったのだれど、あのまま清純系を続けていくとなると、例えば長澤まさみさん、新垣結衣さん、堀北真希さん等(あまり詳しくないので、彼女らのポジショニングが適切でないかも)の錚々たる正統派アイドル女優達と真正面からぶつかることになったであろう。彼女達の人気の優劣はよく知らないけれど、まあその中で生き残っていくのは中々大変そうであることは素人目にも分かるというものだ。
だが今沢尻さんが築こうとしているポジション、それは偶然かもしれないが非常にニッチなポジションであるように思える。あくまで僕の意見だけれど、競争の激しい正統派アイドル女優の中で何番手に着いているよりは、多少需要が無いかもしれないけれど、ちょっと反発してて悪っぽいという同年代や年下の同姓から受けそうな彼女の今のキャラは、ビジネス的に言って「あり」なんじゃないかな、と思った。
自分の仕事を考える上での、ニッチという概念は常に頭に置いておきたい。
「人間的な暖かさ」って「非効率」の事かもしれないな、って思った
ちょっと腰を痛めてしまって(プログラマの持病かも)、今整形外科に通っているんだれど、今通っている整形外科っていうのが昭和の街並みに凄く溶け込みそうな外観で(初めて見たときは「三丁目の夕日みたい」って本気で思ってしまう様な建物)、先生と奥さんと二人で切り盛りしているようなのだが、先生ももう70歳以上らしい。
営業方法もえらい非効率。会計係とかもいなくて先生が自らやっているんだけれど、それがいやに人間的な優しさのあるシステムの様に感じてしまう今日この頃。そんな病院で順番を待ちながら(非効率なので、待たされるときはかなり待たされる)、「我々が失ってしまった(と言われている)人間的暖かさっていうか、昭和的な優しさって非効率なシステムの事かもしれないな」ってそう思った。
この間会計しようとしたんだけど、「今レントゲンで忙しいから、次回倍払って」って言われた。そういうの久しぶりに聞いた。