
- 作者: 門倉貴史
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/01/06
- メディア: 文庫
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空いた時間を潰そうと購入。きちんと中身を確認しないで購入してしまい、数学系の本かと思っていたらそうではなく、インドを主に経済の面から紹介した本だった。まあエコノミストが書いているので当たり前と言えば当たり前なのだが。
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興味深いと思ったのは以下の件。
p102 – 103
インドでは歴史的に知的、精神的な活動を良しとする気風があり、どちらかというと肉体労働は好まれない傾向にある。IT産業の中核であるソフトウェアは頭脳労働で人気の職業であった。
なるほど、全体的にそのような傾向があるのであれば、数学が得意という性質と併せてインド経済の飛躍の説明になる。「インドの経済が伸びてきた」と言われるけれど、「世界経済がインド向けになってきた」というのが正直なところなのだろう。
余談だが、著者の門倉貴史氏の名前はどこかで見たことあると思っていたのだが、色々と新書を出版していたようだ。BRICsが専門のようなので、その辺りの話題の本があればまた目を通してみるかもしれない。