ワシントンポスト紙の社説「Shinzo Abe’s Double Talk」を読んだ。タイトルを日本語にするなら「安倍晋三の二枚舌外交」といったところか。
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今回の記事を読んで思ったことは、まず「日本人の英語ベースでの情報発信力の強化が必要」ということ。これについては僕なんかが語るより良いブログエントリがたくさんあると思うが、池田信夫氏のブログを下部にリンクしておいたのでそちらを参照されたい。
で、一番強く思ったことを書くとする。実際のところ我々一般市民には歴史を証明する資料や証言の真贋を見極めるだとか、様々な新聞の記事や文献を掘り出して自分で歴史を検証するだとかそういった行為をする時間も情熱も能力も足りない場合が多い。嘘か本当か分からない記事や文献を読み「まあ何となくこうだったんじゃないか」と思うのがやっとだと思う。だがその状況の中で、その状況というのはつまり「情報なんか嘘かホントか分からず、歴史の中で起こったことは何となく想像するしかない」という状況の中で、日本人だったら「きっと我が日本の先達は正しいことをしていたはずだ」と信じられないとしたら問題だと思う。「よく分からないけど、悪いことしていたんじゃないの?」とそちらに傾いてしまうのであれば悲しいことだ。
情報が嘘か本当なのかを検証する時間もない。勿論歴史の中で何が起こったのかの決断を下すことなんて出来ない。でも過去の出来事に関する自分の中の情報が正確でないのであれば「自分と同じ民族を信じる」という方向に気持ちが靡いて欲しいと思う。それは自分を信じるということと同じ行為であると思うから。