「それ知ってます」でも別に構わない

先輩が説明をしだした直後に「それ知ってます」「それ習いました」「授業でやりますよ」などは禁句です。多くの技術者は、相手のレベルを知らないと前提から順を追って説明していきます。その先の先の先ぐらいには自分が知らない内容が隠れているかもしれません。また、説明の腰を折られてしまうので説明をする方としては気分が良いものではありません。

技術の盗み方:Geekなぺーじ

確かに先輩のせっかくの説明を切り捨てるような「それ知ってますよ」は止めといた方が無難だと思う。気を悪くさせてもお互いに得はない。こういうこと言ってしまう原因は大抵「そのくらい知っている」という見栄と小さなプライドであることを意識しておけば、とりあえずそういう失言はしなくなるだろう。
しかし個人的な経験から言わせてもらうと、誰かに話を聞かされて何かの技術について分かったという様な経験はあまりない。

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誰かの話がきっかけになるということは多々ある。例えば先輩の話の中に聞いたことない技術の話が出てきて、後でそれについて自分で調べて詳しくなる、というパターンは多い。僕は大抵話が出た場では「ああ、それは知っていますよ。あまり詳しくないけど」的な態度を取る事が多い。上述した様に話しに聞かされても、その技術についてあまり吸収できない」という個人的特性が主な理由だが、とりあえず話が出た場ではアウトラインの把握に努めることに集中しているのもひとつの理由だ。その技術の基本的なところから話を展開しなければならない様では、全体像の把握が困難になってしまうと思っている。