モチベーションという言葉自体あまり好きではありませんが。
労働は本質的に集団の営みであり、努力の成果が正確に個人宛に報酬として戻されるということは起こらない。
報酬はつねに集団によって共有される。
個人的努力にたいして個人的報酬は戻されないというのが労働するということである。
内田先生の文章は相変わらず上手い。僕が読んでるブログの中では最も読ませるブログだ。そして今回の相当興味深いことを書いている(ちなみにこのエントリを書いている時点ではてブが223に対し、コメントとトラバは2つずつ。うーん、アンバランス)。文章が上手いと言っても、適当な事を文才でごまかしているとかそういう話ではなくて、単純に博学であり、かつ洞察が深く、そして自分の頭の中にあるものを上手くアウトプットする能力を持っていると思っている。
さて新人のモチベーションだけど、結局内田先生の言うとおり個人的努力は個人的に報酬に還元されないのは確かな話で、評価制度にどんな手を打ったとしてもそこに不満を感じる社員は消えないだろう(僕も勿論例外ではない)。だから個人的には新人には、会社から与えられる報酬、つまり収入や地位を軸に自分の仕事を考えるのではなく、客観的に見て自分の能力が仕事を通して上がっているのかどうなのかを中心に自分の仕事を考えて欲しい。例え見合った報酬は得られなかったとしても、仕事を通して能力が伸びたというのであれば良しと考えて欲しい。逆に報酬は得られたが、まったくもって能力の伸びない仕事を与えられたとしたら「げっ」と思って欲しい。
まあ上手く書けないけれど、自分が属している分野の中ではグローバルに高い評価を得られる様な人材になって欲しい。そうすれば報酬だっていずれついて来るだろう。