
- 作者: コンラートローレンツ,Konrad Lorenz,日高敏隆
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 17人 クリック: 156回
- この商品を含むブログ (86件) を見る
動物行動学の始祖(らしい)であるローレンツ教授による、動物への好奇心と愛情に溢れた一冊。あまり興味のある分野ではないのだが、http://d.hatena.ne.jp/rintaromasuda/20070721/1184982777で紹介した鈴木宗男氏と佐藤優氏の対談の中で、佐藤氏がインテリジェンスの教育の参考になる本として
挙げていたのをきっかけに購入してみた。
この本を読んでつくづく思うことは、まあ当然と言えば当然であるが、我々は彼ら動物の一員であるということである。彼ら動物が時々「まるで人間みたい」な行動を見せることがあるが、それは考え方が逆であり、ただ我々が彼らと同じ特性を持っているだけのことである。そういう話は本書に色々と出てくるが、「ボスの妻となったメス鳥の態度が急に大きくなり、周りの者に強気な態度を見せるようになった」というエピソードは強く印象に残った。まさに我々と一緒。いや、我々が一緒。