20071028

「普通のことしか求めてないのに満たされない」という心理について考えてみたい。例えば女性が男性、特に過去に恋愛関係になった男性を評するときに出てきたり、職を転々としてしまう人からも出てきそうな台詞である。「僕は私は普通の水準しか求めていない、つまり理想が高いわけではないのに、何故満たされないのか」と考えてしまう人は、その対象の色々な側面すべてに「普通の水準」を求めているのではないかと推測する。例えば結婚相手の男を測る基準として外見、収入、性格、家族構成、仕事内容、性行為の相性などがあるとする。これら全てに「普通の水準」を求めているとすると、それはかなりレアな男性というか、かなり希少でかなり条件の良い男性であろう。普通の人間であれば、例えば収入は良いけれど性格が激しいとか、見た目は良いけど頭が良くないとか、几帳面だけど神経質であるとか、そういう起伏を持っているものである。その起伏の凹みの部分に目が行くようになると結局「ああ、この人の○○は普通に比べて悪い(低い)んだろう」という視点になる。これではいつまで経っても満たされない。人間相手ではなく、職場選びなんかでも同様だ。つまり「普通でいいのに満たされない」と考える人間は往々にしてマイナス面に目がいく人間なんだろうと思う。あくまで個人的で勝手な思い込みによる意見ではあるが。