
- 作者: 寺本義也,山本尚利
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/09/07
- メディア: 新書
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
正直に言うと、記録を付けるほどしっかり読んでいないのだが、言いたいことはある程度掴んだつもりである。まず目次だけ並べると以下の様になっている。
- 技術経営、第三の道
- 技術経営についての基本認識
- 日本型技術経営の栄光と転落
- 米国型技術経営の成功と曲がり角
- アジア発のグローバル技術経営の提言
- 技術経営の担い手たち
すごく簡単に要約すると「70、80年代の日本の技術企業は成功したのに90年代は駄目だったね。90年代はアメリカがすごく技術経営がうまくいっていたよ。それを取り入れつつ、次の世代の技術経営を考えないといけない。日本が駄目だった結果として青色発行ダイオードとかフラッシュメモリーの発明者とか米国に流れて行っちゃってるわけだし、もっときちんと考えないと勝てないよ」という感じだろうか。
技術の経営というのは理論としてしっかりと学者さんたちに研究してもらいたいと思う一方、そういったメソッドだけを持った人間が現場に入ってくるのはエンジニアとしては恐怖だな、という感想を持った。最もこの本を読む限りでは、技術というのはまだまだハードウェアを相手にした言葉であり、ソフトウェアの開発や研究のマネジメントというのは対象外にされていた感があるのだけど。