もし自分がエンジニアの採用に全権を持つことができたら、どのようなエンジニアを採用するだろうかということを最近よく考える。勿論まとまった考えなど出来上がっていないのだけれど、ひとつ思いついたアイデアというか着眼点を披露するとすると、それは「病的なまでに何かしらに拘ることが出来るだろうか」という部分を応募者の中に見つけ出し、そういう人を採用したいということ。
AppleのジョブスはiPodのテカリ方が気に食わないといってプロトタイプを突き返したそうだし、YMOもレコーディングのときに1000分の1秒の音のずれにまで拘ったというし、本田宗一郎に関してもそのような話を聞いたことがある。こういう拘りを持って仕事ができるかどうか。エンジニアにとっては重要な部分ではないかと思う。
勿論全てのことに拘り続けていては仕事は進まない。しかし全てのことに「まあこんなもんだろう」というスタンスで仕事を進めてしまう人が多いのもまた事実。「拘り」という生半可なレベルではなく「病的なまでの拘り」を持った人間と一緒に仕事がしたいし、自分もそうでありたいと思う。
ちなみにこういう病的な拘りを持ったタイプの人間は、人間そのものとしての人気はあまり無いタイプが多いのではなかろうかというのは正直気になる。