月別アーカイブ: 2008年2月

「頑張れ」という無責任で曖昧で素晴らしい言葉

ここ二日間に僕の回りでたくさんの「頑張れ」と「ありがとう」があった。

僕が送った「頑張れ」と「ありがとう」もあったし、僕が送られたものもあった。僕と直接の関係はないものの、僕にとって大きな意味を持つ「頑張れ」と「ありがとう」もあった。

「頑張れ」なんて言葉に具体的な意味はない。具体的な意味のない、極めて無責任な言葉だ。この言葉を送った方だけが一方的に満足して、送られた方にとってはプレッシャーになりかねない危険な言葉だ。

だけど、この言葉に込められる意味は何よりも大きい。具体的なプランや安心なレールの提供よりも、とても暖かく、旅立つ者に、挑戦する者にこれほど相応しい言葉はない。

「頑張れ」

ここ二日間でこの言葉を送った人達に、僕より若い人達に、この言葉を今一度送りたい。この言葉を重圧のように捉える必要なんてない。ときに休息をとることだって、「頑張る」うちに含まれる立派な行動のひとつだって忘れないでほしい。

「ありがとう」

僕に「頑張れ」を送ってくれた方、僕に「頑張れ」を送らせてくれた方全てにこの言葉をもう一度送りたい。

あなたがしていた事の中で、あなたは大した事をしていないと思っていても、僕にとっては大きな意味を持つ事だということはたくさんあった。

それは他の全ての人にとって意味のある事ではなかったかもしれない。

僕が勝手にひとりで感謝しているに過ぎないかもしれない。

ただ、これは事実。あなたがしてくれた事は、僕という人間の中では少なくとも大きな意味を持っています。

「ありがとう」

あなたが気付いていないその事に感謝の言葉をお送りします。

「頑張れ」

これからも何とかやっていけるように、あなたにも僕にもこの言葉を贈らせて頂きます。

また何処かで会えるといいね。

ネット世論と人の思考パターンは似ているかも

これってつまり人間の思考パターンが、インターネットではそのまま表現されるということなんじゃないか。

ところでネット上の反応には「下げてから上げる」というパターンが見られると思う。最初条件反射的に批判的なものを含む感情的なコメントがたくさん見受けられ、その後に肯定的なものを含む理性的な批評的意見が現れるというパターンがあるのではないか。それなりに新規性があり、且つ、論ずるに値するだけの価値があると思われる話題については、ネット上でこのパターンがよく現れると思う。

下げてから上げるネット世論 – jkondoのはてなブログ

他人の思考パターンは分からないので自分の思考パターンを考えてみると、何か気になることがあったとき、感情にどこか引っかかる事が起きたとき、特異な意見や考えを耳にしたときなどには、どうしても批判から入っていく傾向にある。「それって大丈夫なのだろうか?」とか「上手くいかないんじゃないだろうか?」とか「(相手の知識や経験など鑑みて)あまり有用な意見じゃないんじゃないだろうか」とかそういう考えから思考が始まる場合が多い。最近はそこまでじゃないけど、もうちょっと若い頃はこの時点で感情的になることもあったように思う。しかし数日経ってから冷静な自分にもう一度考えさせてみると、最初に思考を邪魔していた何かがいなくなっていて、その意見の良い側面であったりとか、一理ある部分とか、認められる部分なんかが見えてきたりする。そして最終的には自分が間違っていた事に気づくこともある。あるいは自分と方向性の相違があるだけで極めてまともな意見であったと思ったりとか。その思考を邪魔するものってプライドだったり過去の経験だったりそういうものなんだろうけど、まあ誰にせよ持っているものな訳で、邪魔されているのもきっと僕だけではないだろう。
インターネットの話とずれてきたので戻すけれど、id:jkondoが言っているネット世論のパターンというのは、人が思考するパターンに似ていると思う。人の思考パターンが世論に表れているんだったらなんか健全な気がするし、ネット世論の可能性が見える部分なのかもしれない。なんかそういう一連の世論の流れを追える様なサービスがあったりするといいかもしれない。ただ今現時点で忘れていはいけないと思うのが、ネットで意見を発信しているのは、少なくともこの日本ではまだ限られているということ。勿論テレビに比べれば桁違いの人間が意見を発信しているが、じゃあ多様なのかと問われれば、現在は偏っていると答えざるを得ない。そういう状況のはずだ。

Amazon.comで購入したものは日本まで発送してもらえる

米国のAmazon.comで買った本を日本まで発送してもらえるという驚愕の事実を今朝知った。早速試してみたらなんなく注文できた。書籍が到着するのを楽しみにしている。Market Placeで販売されている本は必ずしも国外発送できないだろうが、少なくともAmazonそのものが売っている本であれば大丈夫のようだ。これで洋書がぐっと買いやすくなり、非常に嬉しい。
当然Shipping Feeがかかってくるのだけど、今回は$120くらいの買い物をして、Feeが$20くらいだった。これだと10日弱くらい到着までにかかるようだが、日本のAmazonで洋書を買おうとすると、

  • 在庫がない(発送まで3〜5週間とか書いてある)
  • 割高
  • レビューが無い。または和訳版のレビューとごっちゃになっている

という状況がほとんどなので、これからは洋書はAmazon.comで買うことを基本にする。とは言ってもFeeは馬鹿にならないので、なるべく買いたい本は躊躇しないでまとめて買ってしまうことにすればいいだろう。国外発送にもいくつかオプションがあって、一番高いやつだと$40くらいFeeがかかってくるけど、2〜4日くらいで到着するような事が書いてあった。まあそんなに急ぐことは僕にはないだろうけど。

百度

百度が日本に進出してから日も浅いので、まだネット上での存在感に欠けているのはしょうがないことだが、日本でもエンジニアを本気で集めているようなので、この先面白いプレイヤーになってくるかもしれない。
創業者のRobin Li氏はおそらく日本には中々いないタイプの起業家で、北京大学とニューヨーク州立大学大学院でコンピュータサイエンスを学び、InfoseekやGO.COMで検索関連の開発に従事した後、シリコンバレーでVCより資金の提供を受け、中国で百度を設立したようだ。

北京大学卒業後、ニューヨーク州立大学でコンピューターサイエンス修士取得。卒業後は、Dow Jones&Company,Inc.やInfoseekに勤務。Infoseekでは検索エンジンの設計を担当。彼が開発したESP技術はInfoseek/GO.COM のサーチエンジンに応用されているほか、GO.COMの画像サーチエンジンも開発している。インターンシップ時代には米国松下電器産業で働いたこともあり、この経験が「人生を変えてしまうほどの大きなきっかけ」となったと語っている。

2000年1月1日、ベンチャーキャピタルからの120万ドル融資を受けてシリコンバレーより帰国し、百度公司を設立した。 2001年8月には検索エンジンBaidu.comのベータ版を公開し、同年10月には正式版リリース。2005年には同社を米ナスダック上場へと導いている。

ロビン・リー – Wikipedia

僕が日本にあまりいなそうだと言ったのは、日本だとここまでエンジニアリングを専門に学び、エンジニアリングを専門として働いている人間が起業(しかも外国のVCから融資を受けて)というケースをあまり聞かないからだ。どうしても日本の場合、僕もそうだが、技術者は技術職人としてのコースを歩きたがるところがある。起業はどちらかと言うと技術者の側からではなく、ビジネスの側から起こることが多いだろう。理系よりは文系と言ってもいいか。日本のIT企業をぱっといくつか思い浮かべてみても、もともと創業者がばりばり専門分野の技術に強かった、という例はあまり思い出せない。強いて言えば堀江元ライブドアCEOは自らも有能なプログラマであったと聞いているが。
このLi氏、中々の男前で英語も堪能。まだ若いし、このまま百度がどんどん成長していくと、Kai-Fu Lee氏に続く、中国のITエンジニアの憧れの的となりそうだ。こういった人の出現が後進に与える影響は強いと思われ、今後中国がさらに手強くなってくるだろうな、と予測する。以下はYouTubeで見つけてきた彼の動画。

そろそろ米国の連続ドラマについて一言言っておくか

すっかり定着した感のある米国の連続ドラマなんだけど、そろそろ一言言っておきたくなった。24くらいから一気に人気が加速した感があるが、はっきり言ってほとんどどのドラマも先が気になる作りになっているばかりで中身がない。この「先が気になる」ということを演出する能力にかけては米国のテレビ会社は世界一なんじゃないかと思うが、結局米国のドラマが誇るべきは大抵それだけである。個人的にはもう一回見たいと思ったりであるとか、記憶に残っているシーンを思い出してにんまりだとかそういう経験をしたことはない。
最近はHEROESが話題のようですが、まずあらすじからして以前にやっていた4400と酷似している。普通の人々にある日特殊能力が備わって、その人達がともに集い、悪に立ち向かうというのが大まかなストーリーのようだ。別にパクったとかそういう事が問題とは思っていないが、ほぼ同じ様なあらすじでやっていたドラマが最近まであったのに、似た様なあらすじを持つHEROESがヒットしているというのは不思議に思える。

ある日突然何者かに連れ去られ、ある日突然光る球体と共に返された4400人の失踪者。「4400」と呼ばれるようになった彼らは、不思議な能力を備えており、社会に何らかの影響(作中では波及効果と呼ばれている)を少なからず与えていく。事件の謎を「4400」の1人が身内であるトムと相棒のダイアナの2人の捜査官を中心に描く。「4400」のそれぞれは、この60年の間様々な時代から連れ去られていったが、彼らは当時の年齢から一切の年を重ねておらず、また失踪中の記憶も一切保持していない。

4400 未知からの生還者 – Wikipedia

アメリカ、インド、東京。遠く離れたまったく別の土地で、ある現象が起こり始める。平凡な人々に突如として、特殊な能力が備わりはじめたのだ。空中飛行、肉体再生、未来予知、時空操作…。自分の能力に使命を感じる者もいれば、能力を恐れひた隠しにする者、自分の能力を悪用する者が現れる。そして、相手の能力を奪う殺人鬼「サイラー」、2008年11月8日に起こるニューヨークでの大爆発。それらを阻止しようと、まったく繋がりの無かった彼らが、集い始める。彼らを待ち受ける運命とは一体…。

HEROES (テレビドラマ) – Wikipedia

まあでもこのWikipediaのあらすじを読んだだけで「HEROES、ちょっと見てみようかな。どうなるんだろう」という気持ちを抱かせてしまうあたりは流石というか、人間が持っている本能、覗き穴があったら覗いてみたくなる本能に直接訴えかけてくる何かを持っている気がする。上述したように、そういうものを作り出す能力で米国のテレビ局とか映画会社は世界一なんじゃなかろうか。でも長く愛される味わい深い作品を作る力においてはかなり欠けている状況が続いていると言わざるをえない。ドラマは人気がなければすぐに打ち切られる可能性もあるし、製作サイドからすればとにかく初回からしばらく視聴者の興味を惹き付けておく作りにせざるを得ないという辛い事情もあるだろう。そのあたりは資本主義が抱える構造的な問題と捉えても良さそうだ。

戸田山和久「科学哲学の冒険」

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

こちらもあくまで「技術書」として購入した。なんの技術かというと、Computer Scienceを考える上での思考の技術である。結果的には素晴らしく面白い本であったし、特にソフトウェアのテストに関する深い知見を得たように思う。
さて「Computer Scienceを考える上で」なんて書いたけれど、本書を読み終わっての感想は「計算機科学は科学ではなく数学だ」というもの。例えば低層のハードウェアやメモリやCPUの作り方なんて話題は科学であろうけど、データ構造やアルゴリズムなどの層の話題を考えるとき、それは科学とは呼べないな、と思った。ポパーの主張するところの反証可能性もない。世界を理解する為の試みでもないし、なんというか離散数学の一分野なのだろう、その辺りの話題は。
しかしながら、ソフトウェアテストって科学実験とのアナロジーで考えることが出来るなという貴重なアイデアを得た。ソフトウェアが十分に複雑であれば*1、そのソフトウェアに対するテストは、まるでこの森羅万象の中である実験が仮説通りの結果を返すかどうかを確かめるのに似ている。複雑なソフトウェアは森羅万象ほどではないけれど、無限と近似出来る程の状態を持つわけで、あるテスト(実験)が本当に仮説通りの値を返すのか、それは帰納的に確かめていくしかない。どうだろう、どこか科学実験に似ていると思われないだろうか。
哲学系の本って初めて読んだけれど、かなり考えさせられることが多くて面白かった。内容は平易に書いてあるし、300ページ弱と薄めの本だけれど、読むのに結構な時間がかかってしまった。が、科学哲学の入門書としては非常に優れているんじゃないかと思います。少なくとも僕は多いに興味を持ちました。

*1:複雑だということはまったく喜ばしいことではないが、得てしてそうなる

開発者でも営業の視点は忘れるな

僕は開発者だから以下の二つのエントリの主張は分かる。RSSもソーシャルブックマークもヘビーユーザーだ。

フツーの人の気持ち・感情を理解するのは、ネットにどっぷりはまってる人ほど難しそう

今までならともかく、これからは「技術者が作るサービス」はますますエンドユーザーから遠く離れたものになるかもしれない。

そんな予感がする。

http://d.hatena.ne.jp/core/20080219/1203426866

これはよくわかる。というか、私もRSSリーダーやソーシャルブックマークを回りに勧めて、誰も使わないので???となっている口だ。

購読フィード数1000以下の人間を「フツー」と呼ぶのはもうやめよう – アンカテ

ただこれらのエントリを読んで、基本だけど開発者が忘れがちな事実を今一度確認したいと思った。それは
良いものだからといって、それが放っておいても売れるなんてことはない
という事実だ。
今までに効果的にRSSリーダーの営業をした企業がどこかにあっただろうか?マーケティングを行い、RSSリーダーの普及を試みた企業がいただろうか?おそらくないだろう。であれば、普及しないのは通常当たり前である。
あとid:essaさんが「回りに勧めて」と仰っているのが、それは実際にはどのように勧めたのだろうか。もし営業さんがRSSリーダーを売り込むのであれば、

  • 対象(勧められる人)の為にアカウントを作る手ほどきをしてあげて
  • 対象の趣味に合いそうなニュースサイトやブログを見つけてあげて
  • 実際に使い方を見せてあげて
  • 新聞よりもこっちの方が便利じゃないですか、と考えさせてあげて
  • しばらくアフターフォローしてあげて

とでもするだろう(これはBtoB的な営業手法だけれど)。この営業手法が正しいか分からないけれど、とにかく人というのは「こんないいものあるよ」で物が売れる(RSSリーダーは無料ですが)ほど甘い対象ではないのである。
iPod、ウォークマン、プリウス、プレステ、WillとかMacとか。技術的にとかデザイン的にとかそういった部分で優れているものは多いけれど、それが普及する為には営業というが媒体が間に入る必要があるのだ。Googleとかが勝手に広まっていったのはまあ例外だと思う。
技術とマーケティングが高いレベルで融合した事例は、例えば以下の本なんかで読む事が出来ます。

マツダはなぜ、よみがえったのか?

マツダはなぜ、よみがえったのか?

Googleが提供するシステムが安すぎるらしい

The New York TimesにIs Google’s Enterprise Software Too Cheap?という記事が出ている。GoogleのEnterprise Softwareが安すぎるのではないかという問題提起のようだ。
Googleが昨年買収したPostini社のメール関連のシステムの値段を9割引にしてしまったらしい。驚きの値引きだけど、どうやら記事では罪だって言っている。まあお客さんにとっては素晴らしいことだけど、Postiniのシステムを売ってるパートナー企業は辛いよね、と。こちらの記事では「Googleは我々からサポートする力を奪っている」というあるパートナー企業の発言も掲載されている。
僕が今勤めている企業はまさにエンタープライズ分野のソフトウェアを売っているので、競合としてのGoogleという視点でこの記事には脅威を覚える。「まだまだ先のこと」とか「我々には関係のないこと」と胡座をかかず、エンタープライズ分野の経営者は真剣に未来の方針を考えるべき。少なくとも自社の製品やサービスをいったんゼロベースで考え直して、Googleの強力なデータ処理能力を使うと置き換えられてしまうようなものがないかどうかを検討してみるべきだろう。
最後に余談になるが、新聞の記事にこういう見出しを付ける事って日本では少ないみたいだけどなぜだろう。こういうのって日本だと社説くらいにしか付かないみたいだけど。それが気になった。

今さらアルバイト経験から得たものを纏めてみる

そう言えば就職活動の時期だな、と思って何かそれ関係のエントリを書いてみたいと思ったのだが、就職活動でありがちだと思われるアルバイト経験から得たものというような内容を書いてみたいと思った。まあ結局就職活動をしている段階ではそんなの志望動機の単なる正当化だったりする訳だが、いまさら社会人の僕がアルバイト経験から得たものを振り返ることは、意外と就職活動中の学生に役立つかもしれないな、と微妙に先輩風を吹かせてみたいと思った。
さて、僕は大学生のほぼ四年間にワインを主とする店でウエイターをやっていたのだけれど、あの経験は何に活きているんだろう。明らかにボルドーワインとブルゴーニュワインの特徴の違いに関する知識だとか、トスカーナの赤ワインにはトマトソースパスタを合わせるのが定石だとか、青やら白やらのカビチーズを食べてみたいけれど、あんまりクセの強いのが嫌よという人には何チーズを薦めればいいのかとかそういった直接的な知識が現在役に立っているということはない。だが、こういった知識が何はともあれ会話や議論の源泉になるんだな、というか、議論や会話を進めていくときに、それに関連する知識が役に立つんだ、ということは何となくあの頃覚えた気がする。あと、知識がある種の信頼を生むというのもそうやって覚えたのかも。ワイン関連の知識がソフトウェア関連の知識に変わりはしたものの、今でも知識について同じ認識を持ってはいる。
あと、人が望んでいるであろうものを察知して、先回りして提供する喜び。あれはバイト時代に覚えたなあと今になって思う。例えば水を今まさに頼もうかってお客さんに水を提供したとき。そのときのお客さんの驚きと喜ぶ姿。あのときはひとつのゲームのようにそんなことを狙っていたけれど、例えばこれと同じことを同僚や上司にしてやろうって心掛けはなんかビジネス書にでも載ってそうな話題。それってなんか秘書っぽい仕事だねとイメージされたかもしれないが、例えば開発にしたって「こんなライブラリが欲しいけどな」→「そう言うと思って実装しておいたよ」みたいな仕事ってかなり評価の高いものになると思う。そんな楽しさもあの頃知ったのかもしれない。きっとそう思う。
あと僕は四年間近くもその店に居座っていたので、一店舗に必ず一人はいる社員みたいなアルバイトになっていた。だもんで結構指揮を執ることも多かった。そういう経験を経てリーダーシップを得ました、みたいな意見を言うのは容易いことだが、もう少し掘り下げてみると結局、人はアルバイトの様にしか扱わなければアルバイトくらいの働きしかしないし、アルバイト以上の扱いを心掛ければ期待以上に働いてくれる、ということを学んだ気がしている。これも形は違えど、いま僕が心掛けていることに非常に近い思想。自分が仕事を任される側としては、僕は店では相当信頼を受けていたので、それはバイトに任せちゃいけないでしょ、っていうよな仕事も結構やっていた。僕は喜んでそれをこなした。でもときにバイトだから立ち入れない仕事もあった。僕はそれに積極的に介入しようとは思わなかった。後輩に仕事を任せる場面でもそうだった。バイトだからとか新人だからとかそういう扱いをされている社員は結局ずっと受身のままの仕事態勢だった。丁度良い規模の責任を新人に与えてあげると、彼らは積極的にそれをこなそうとした。結果そういうバイトの責任範囲はどんどん広がっていった。まあ人ってそういうところあるじゃないですか。どうでしょう。
敢えてこのエントリに結論は出さない。誰かにとって何かしらの役に立つといいけど。

プログラマは腰を守る為に知恵を絞るべし

プログラマは座りっぱなしの職業だから、座る椅子に拘った方がいいのは勿論として、やっぱり腰を守る為に筋肉は鍛えることも考えておくべき。僕自身一度腰を痛めてしまったことの反省もあって、腰回りの筋肉、つまり腹筋とか背筋とか臀部とか太腿あたりの筋力は落とさないように日々意識している。あと座る姿勢、これも重要。どのように筋力を維持するか、どのような姿勢が腰に良いのかは日々模索中。その内ここに研究成果を書くかもしれない。
体が病んでは良い仕事は出来ず。日々これを忘れないようにしたい。