月別アーカイブ: 2008年2月

Openness and Inovation. The principles of the Internet

そう言えば、MicrosoftによるYahoo!への買収提案についてGoogleから何かコメントが出たのかどうかを気にしていたのだけれど、いまOfficial Google Blogに公式見解らしきものがアップされたようだ。

The openness of the Internet is what made Google — and Yahoo! — possible. A good idea that users find useful spreads quickly. Businesses can be created around the idea. Users benefit from constant innovation. It’s what makes the Internet such an exciting place.

So Microsoft’s hostile bid for Yahoo! raises troubling questions. This is about more than simply a financial transaction, one company taking over another. It’s about preserving the underlying principles of the Internet: openness and innovation.

Official Google Blog: Yahoo! and the future of the Internet

今回の買収がインターネットが持つオープンさと革新性の保護という観点からいくつかやっかいな問題を投げかけるだろうとのこと。これに続く文章では「またあのときと同じことが繰り返されるのか」とPC時代のことを今回の事に重ね合わせてMicrosoftを批判している。以下のように「世界各国の政治家は、ここに書かれた質問を尋ねる必要があるだろう」と結構強いメッセージまで発している。

Policymakers around the world need to ask these questions — and consumers deserve satisfying answers.

エントリを以下のように結んでいるが、どうも個人的にはGoogleがopennessを文化の核としているようなイメージが持てない。彼らは情報共有には相当拘っているように思えるので、社内事情ではopennessを大事にしていると言えるのだろうが。

This hostile bid was announced on Friday, so there is plenty of time for these questions to be thoroughly addressed. We take Internet openness, choice and innovation seriously. They are the core of our culture. We believe that the interests of Internet users come first — and should come first — as the merits of this proposed acquisition are examined and alternatives explored.

巨額買収時代の技術者の生き方

米マイクロソフト(MS)は1日、米ヤフーに買収を提案したと発表した。買収額は446億ドル(約4兆7500億円)。両社のネット事業の売上高を合計すると年間94億ドルに達し、グーグルの売り上げの6割程度に迫る。世界最大のソフトウエア会社であるMSとインターネットサービスの草分けであるヤフーの経営統合が実現すれば、ネットを中核とするIT(情報技術)業界の勢力図が大きく塗り替わる可能性が高い。

テクノロジー : 日経電子版

SkypeやYoutubeの買収、そして今回のMicrosoftによるYahoo!への買収提案。何千億円単位の規模の大きな買収が定期的にネット上や新聞の紙面、ニュースを賑わす(Yahoo!の件はさらに桁が違うが)。事の善し悪しは分からないけれど、自分がそういう時代に技術者として生きていることはしっかりと認識していなければならない。
これだけ大きな規模の買収の裏には、それなりの人数の技術者が居て、買収によって大きく人生が変わったりすることもあるだろう。それはある技術者にとっては大きなチャンスになるだろうし、ある技術者にとっては大きな損害となるのかもしれない。
自分はまだこのような大きな買収によって仕事を左右されたことはないが、このような時代に生きている以上、自社、または自分の行っている領域の技術にのみ強いような人間では、この時代を生きていけない。しかしそれは流行の技術にすぐ手を出す事とは違う。
技術の本質を見極める力、その為の知識、必要な情報を素早く選り分ける能力、語学力を含めたコミュニケーション能力、そういった能力に磨きをかけ、戦乱の世を生き抜ける技術者となりたい。