「私って人見知りなんだよね」
「俺って友好関係狭いから」
「わたくしは人よりも人生経験豊富なので」
「わし程これが嫌いな人間はいない」
「私って人より朝弱いじゃないですか〜」
他人にはなれない。それは他人の感覚を味わう事が出来ないことを意味する。自分が感じる感覚は分かる。でも他人のは分からない。つまり比べることが出来ない。自分が感じているものを絶対的に判断することは出来る。でも相対的に判断することはできない。それは人間が背負う自然の摂理であり、感じる事が出来る、というのは自分というものの定義そのものであろう。
上記の様な台詞をついつい口にしてしまうことは多い。そしてそれが何かをしないことの言い訳になることが多い。でも本当にそうなのだろうか。上述したように他人と自分は比べられない。つまり他の人だって同じように感じているのではないだろうか。客観的に見て「あいつは絶対に違う」と思えるような人だって、表面的にはそう見せているだけかもしれない。それはあなたには判断出来ない。自分は自分しか判断出来ない。だから他人の感覚を勝手に過小(過大)評価して、それを自分の言い訳にしてはならない。僕の知っている限り、ほとんどの人は自分を人見知りだと思っている。でも誰だって、初対面の相手とは身構えるものなのだ。