
誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)
- 作者: ドナルド・A.ノーマン,D.A.ノーマン,野島久雄
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 1990/02/01
- メディア: 単行本
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このエントリを読んで購入。「認知科学者のデザイン原論」と副題にあるが、あくまで「技術書」として読んだ。本書を読んで学んだ事はかなり多かったように思うが、一言で言うと
失敗や不便を研究することの大切さ
であると思う。さらに言えば
その研究成果を如何に製品のデザインに活かすよう心掛けるか
が学べたと思う。
例えばあなたはコピー機の中に原本を忘れてきたことはないだろうか。おそらくあると思うが、そのときに「コピー機のデザインが悪かったから忘れた」という発想が出来るだろうか。おそらく出来ないだろう。基本的には「自分は馬鹿だから忘れた」という発想で止まるのが普通だろう。本書を読む事でその発想転換が可能になる。一般的な意味でのプロダクトデザイナーはもちろんのこと、UIをデザインする必要のあるプログラマ、建築家などの方には必読の書であるように思える。実際に僕も仕事でUIを設計することは多いが、本書を読んでからUIの設計する際の考え方がかなり深くなったように思う。