宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫知事は、橋下氏の当選に「応援していたので、自分のことのように喜んでいます。地方行政をとりまく環境は大変厳しいものがありますが、この難局に立ち向かう同志を持つことができ、互いに修練しながら地方の活性化に取り組んで参りたい」との談話を出した。
http://www.asahi.com/politics/update/0128/SEB200801280001.html?ref=rss
東国原氏の日々のマスメディア上での活躍は、相当橋下氏の今回の当選に寄与したと思うがどうだろうか。僕も含めてほとんどの人は宮崎県の経済関連のデータなんて見ていないと思うけれど(指標を見ても現実と一致しないというのは最近の日本でよくある話だが)、それでも「なんだか宮崎が元気なんじゃないか」という強い印象を僕らに与えるだけの活躍を東国原氏はしている。それを見て「ではうちも人気者で元気に」という流れはごく自然なことだろう。昨年友人を訪ねて滋賀に遊びにいったときに、友人が「うち(滋賀県)も人気者の知事が欲しいわ」なんて冗談を言っていたけれど、そういう会話は日本の至る所で交わされているだろうし、今後もいわゆるタレント知事(橋下氏は弁護士ですが)がもう何人か誕生するんじゃないだろうか。
しかし橋下氏も「大阪を元気にしたい」って訴えていた気がするが、結局元気って経済のことなんだろうか。きっとそうなんだろうな、と思いつつもこの間「バブルへGO!」という映画を見たのを思い出して、ああいった元気(あれは極端な例だけど)を人々が求めている訳ではないだろうしな、と思ったり、Always三丁目の夕日じゃないけれど、経済復興途中の日本が元気でなかったかと言えばそうでもないだろうし、一体どういうことが「元気が良い」ということなのか、それをじっくりと橋下氏には聞いてみたいものだと思った。今後出てくるであろうタレント知事にも問うてみたい。
ちなみに最近はほとんど見ていないけれど、僕は行列のできる法律相談所の視聴者だったので、丸山氏や橋下氏などの主力メンバーが同番組にレギュラー出演しないのは多いに残念だ。あとこれを書いていて思ったのだけど、島田紳介さんの人間プロデュース力って相当なものだと思う。丸山、橋下両氏をはじめ、あの番組でとりあげられて人気者になった人は数多い。島田氏の「人の魅力の引き出し方の上手さ」を示していると思う。