Matzさんがまた示唆に溢れる事を書いている。
ここから「初心者向け言語が避けていること」言い替えれば「初心者が苦手なこと」が何であるかだいたいわかる。彼らは「抽象化」が苦手なのだ。
そうそう、そうなんですよね。分かっていても中々言語化できなかったけれど、抽象化を理解し、その重要性を理解し、実際の仕事の中でその理解を役立たせることが出来るようになって、自分がやっとプログラマとして次のステップに進めた事を思い出した。逆にそれが出来ていない人は、いつまで経っても初心者の域を出ないとも言える。そして悲しいことに、この壁を超えるに必要なのは経験年数ではない。どんどん勝手に学んでいく天才も世の中にはいるだろうけれど、平均的にはやはり抽象化を行い易い言語を身につけ、良い抽象化を行っているソースを読み、自分のプログラムの中にどのように抽象化が活かせるのか真剣に考えた上で何度も失敗し身に付いていくものだろう。
まだ勉強途中だけど、以下の本はこと「抽象化」ということに関しては世界一の名著だと勝手に信じ込んでいるのでここに宣伝しておきます。あまりにも有名な本なので余計な事は書きませんが、僕に「プログラミングの奥深さ、難しさ、面白さ、神聖さ」を教えてくれた神本です。

Structure and Interpretation of Computer Programs (MIT Electrical Engineering and Computer Science)
- 作者: Harold Abelson,Gerald Jay Sussman,Julie Sussman
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 1996/07/25
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 12人 クリック: 254回
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