エントリを書く程の知識はないが、ちょっと気になったので。と、これだといつも豊富な知識に裏付けされたエントリを書いているような言い回しだが。
セルビア大統領選が新欧米派であるタディッチ氏の勝利に終わり、極右派のニコリッチ氏が敗北したことでコソボ自治州の独立容認に向けた土台ができたようだと報道されている。
政府は、G8議長国として各国の立場を調整する必要から米、EUとの同時承認には慎重だが、3日にセルビアで親欧米派のタディッチ大統領が再選されて事態の平和的解決の芽が出てきたとみて、早期承認の検討に入った。
http://www.asahi.com/politics/update/0205/TKY200802050402.html?ref=rss
各国の立場というのは簡単に言ってしまえばロシアの立場の事で、ロシアとしては他の国の独立活動家を刺激する可能性のある今回のコソボの件は慎重に対処したいだろう。
先月の第1回の投票では4ポイント以上の差を付けてニコリッチ氏が勝利していた模様であるし、2004年の大統領選では9ポイント差で勝利したタディック氏であったが、今回の差は3ポイント以下となっており、流れから判断するならばセルビア国民は以前より右傾化しているのではないかとも読み取れるのだがどうだろう。もしそうだとすると、この時期に安易にコソボ自治州の独立を容認すると、極右派の活動家等を強く刺激してしまうことにもなりかねない。