
- 作者: 仁志敏久
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/03/25
- メディア: 新書
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床屋の待ち時間対策に適当に買ってしまった本だったが、大当たり。こういった「考える選手」的な本はいつかイチロー選手絡みで出版されるんじゃないかと思っていたが、よくよく考えれば一流のスポーツ選手とは日々このように自分のプレーについての深い考察を深めている訳で、それをある程度抽象化した形で提供してくれれば面白くない訳が無いし、我々の仕事にも応用出来ることはたくさんある。
という訳でこの本は全ての職業人にお勧めできる内容の金言ばかりです。以下に一部掲載します。本書のエピソードで一番面白かったのは、やはり著者の高校時代の恩師のエピソードだろうか。こういうキャラクターって今はあんまりいないんじゃないかなぁ。「どんな打ち方だっていいんだよ。その打ち方の天才になればいいんだから」。すげー。
p.35
その場その場で、行き当たりばったりのプレーをせず、まずは冷静に状況判断をし、次にどんなプレーが必要なのか、また、どんな作戦を相手は仕掛けてくるだろうか、と頭を働かせてプレーをするべきです。
p.56
チームワークという言葉を”なかよし”的な意味で解釈している人が多いと思いますが、私は仲がいいからチームワークに発展するとは思いません。
p.64
とくかく先の塁を目指したのです。なぜなら若いうちであれば特に、行ってみなければ始まらないのです。慎重になってばかりでは成長もしません。とにかくトライする。やらないで叱られるのだったら、やり過ぎて叱られるほうが身になると思います。まずはそれが大事だと考えています。
p.160
しかし、よく考えていただきたいのですが、失敗や型どおりできないと”基本だ”の一言で片付けてしまう。基本ていったいなんなのでしょう。
p.175
「どうしたら野球が上手になるのか」
その答えは、「どうしたら野球が上手になるのかを考えること」。