月別アーカイブ: 2020年2月

スリーポイントの成功数をアシストありなしで分けてみた

再びアシストの話題が続きます。今回は今シーズンのスリーポイント成功数をアシストありなしで分けてみました。

B1の2019-20シーズン第23節終了時点で、スリーポイント成功数がトップ30位以内の選手をプロットしてみます。

f:id:rintaromasuda:20200229000216j:plain

富樫勇樹と言えばピックアンドロールから放ってくるプルアップのスリーという印象がありますが、やはりひとりだけその点に関しては抜けています。

富樫の決めたスリーの約70%がアシストなしのスリーとなっており、これは主要な選手の中でも飛びぬけて高い数字です(次点はビーコルの生原秀将で54.3%。)

琉球の岸本隆一(アシストなし割合44.4%)や名古屋Dの安藤周人(同36.7%)も積極的にプルアップを放ってくるイメージはありますが、それでも富樫の割合からはかなり離れています。

もちろんこれは単純に高いから素晴らしいというものではありません。チームの流れの中でスリーが放てていれば、必然的に割合は低くなるはずです。

実際にこの割合が低い選手を見てみると、ピックアンドポップでスリーが打てるビッグマンや、各チームのシューター陣が名を連ねているのが分かります。

チーム 選手 スリー成功数 成功数の内アシストなしの割合
島根スサノオマジック ロバート・カーター 96 15.6%
京都ハンナリーズ 松井 啓十郎 90 3.3%
琉球ゴールデンキングス 岸本 隆一 90 44.4%
滋賀レイクスターズ 狩野 祐介 85 4.7%
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 安藤 周人 79 36.7%
サンロッカーズ渋谷 ライアン・ケリー 75 16%
千葉ジェッツ 富樫 勇樹 75 69.3%
富山グラウジーズ 前田 悟 75 5.3%
大阪エヴェッサ ジョシュ・ハレルソン 71 1.4%
シーホース三河 川村 卓也 67 6%
川崎ブレイブサンダース ニック・ファジーカス 67 0%
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 笹山 貴哉 67 31.3%
宇都宮ブレックス 渡邉 裕規 66 34.8%
新潟アルビレックスBB 今村 佳太 66 16.7%
三遠ネオフェニックス 西川 貴之 63 22.2%
川崎ブレイブサンダース ジョーダン・ヒース 62 0%
大阪エヴェッサ 橋本 拓哉 60 13.3%
富山グラウジーズ レオ・ライオンズ 60 10%
サンロッカーズ渋谷 ベンドラメ 礼生 56 37.5%
新潟アルビレックスBB 五十嵐 圭 56 35.7%
滋賀レイクスターズ 高橋 耕陽 55 21.8%
秋田ノーザンハピネッツ 細谷 将司 55 36.4%
千葉ジェッツ 田口 成浩 55 3.6%
川崎ブレイブサンダース 藤井 祐眞 55 12.7%
京都ハンナリーズ ジュリアン・マブンガ 53 47.2%
川崎ブレイブサンダース 大塚 裕土 53 5.7%
アルバルク東京 須田 侑太郎 52 1.9%
横浜ビー・コルセアーズ ジェームズ・サザランド 52 9.6%
レバンガ北海道 中野 司 50 8%
琉球ゴールデンキングス デモン・ブルックス 50 14%
アルバルク東京 安藤 誓哉 48 47.9%
アルバルク東京 田中 大貴 48 27.1%
サンロッカーズ渋谷 杉浦 佑成 48 4.2%
滋賀レイクスターズ 齋藤 拓実 48 29.2%
秋田ノーザンハピネッツ 保岡 龍斗 48 35.4%
横浜ビー・コルセアーズ アキ・チェンバース 47 10.6%
川崎ブレイブサンダース 辻 直人 47 12.8%
シーホース三河 金丸 晃輔 46 10.9%
レバンガ北海道 多嶋 朝飛 44 9.1%
三遠ネオフェニックス 菅野 翔太 44 2.3%
宇都宮ブレックス 比江島 慎 43 2.3%
島根スサノオマジック 相馬 卓弥 43 11.6%
サンロッカーズ渋谷 関野 剛平 42 11.9%
宇都宮ブレックス 遠藤 祐亮 42 19%
滋賀レイクスターズ ヘンリー・ウォーカー 42 38.1%
秋田ノーザンハピネッツ ジャスティン・キーナン 40 2.5%
三遠ネオフェニックス 寺園 脩斗 39 25.6%
サンロッカーズ渋谷 石井 講祐 38 10.5%
シーホース三河 長野 誠史 38 15.8%
宇都宮ブレックス 喜多川 修平 38 2.6%
島根スサノオマジック 北川 弘 37 5.4%
新潟アルビレックスBB ラモント・ハミルトン 36 27.8%
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 張本 天傑 36 2.8%
宇都宮ブレックス 鵤 誠司 35 8.6%
横浜ビー・コルセアーズ 生原 秀将 35 54.3%
滋賀レイクスターズ クレイグ・ブラッキンズ 35 2.9%
レバンガ北海道 マーキース・カミングス 34 38.2%
京都ハンナリーズ 中村 太地 34 11.8%
シーホース三河 熊谷 航 33 12.1%
レバンガ北海道 マーク・トラソリーニ 33 3%
滋賀レイクスターズ 佐藤 卓磨 33 9.1%
千葉ジェッツ 原 修太 33 3%
大阪エヴェッサ 合田 怜 33 12.1%

プルアップで良い確率のスリーが打てると、相手のピックアンドロールディフェンスにひとつ迷いを多く与えるという点では間違いなく有利だと思います。

その迷いからビッグマンのダイブが活きたりするので、まあ打てないよりは打てるようにありたいですね(当たり前ですが。)

ちなみにビッグマンと言えば、プルアップでスリーを打てている選手がいるということは、そのスペースを演出したスクリーナーの選手がいた可能性も高いです。

そういう意味での「アシスト」が発生していることは忘れないようにしたい所です。NBAにはスクリーンアシストなんていうスタッツもありますね。

ちなみに同じ図をB2について作成してみると、以下のようになりました。皆様のイメージと一致していますでしょうか。

f:id:rintaromasuda:20200229002502j:plain

各チームのアシストネットワークデータを公開しました

コロナウイルスの懸念によりBリーグのレギュラーシーズンゲーム延期が発表されました。残念ですが仕方のないことです。事態が早く収束し、予定通りシーズンが再開されることを願っています。

この期間を少しでも楽しく過ごすべく、先日Play By Playデータから作成した「誰が誰に何回アシストしたのか」というデータを公開することにしました。このデータを使ってブログ記事を書いてくれたりすると嬉しいです。

以下、データの取得方法です。

B1

ただブラウザでデータをみたい方はこちらをどうぞ。
https://github.com/rintaromasuda/bleaguebydata/blob/master/blog/2020022601/b1_assist_to_from_20200226.csv

CSVファイルとして取得したい方はこちらをどうぞ。
https://raw.githubusercontent.com/rintaromasuda/bleaguebydata/master/blog/2020022601/b1_assist_to_from_20200226.csv

B2

ただブラウザでデータをみたい方はこちらをどうぞ。
https://github.com/rintaromasuda/bleaguebydata/blob/master/blog/2020022601/b2_assist_to_from_20200226.csv

CSVファイルとして取得したい方はこちらをどうぞ。
https://raw.githubusercontent.com/rintaromasuda/bleaguebydata/master/blog/2020022601/b2_assist_to_from_20200226.csv

こちらのデータはあくまで私が元データを加工し作ったものですので、値などに間違いがある可能性は否定できません。ご了承下さい。

また、一部に文字化けがあったのですが、使用を妨げるレベルのものではなかったため、そのままにしております。

私はちなみにこのデータを使って以下のようにカッコよくアシストネットワーク図を作ろうと計画しているのですが、まだまだかなり時間が必要そうです(もしかするとオフシーズンの宿題になるかも。)

f:id:rintaromasuda:20200226211819j:plain

延期期間も楽しく過ごしましょう!

アシスト"された"数リーダーはどの選手なのか調べてみた

今シーズンB1第23節(39試合)までのPlay By Playデータを解析し、誰が誰にアシストをしているのかを調べてみました。

この記事ではその情報を使い「アシストされた数」の総数と1試合平均について、今シーズンのトップ10を出してみたいと思います。

その前に完全に余談ですが、NBAを見始めた中学生の頃、当時のユタ・ジャズの名コンビ、ジョン・ストックトンとカール・マローンのファンでした。ストックトンのアシストも、マローンのフィニッシュも、どちらもとても素晴らしいものでした。

アシストって得点が決まらないと付きませんし、得点も良いアシストが来ることで決めやすくなりますし、そういう持ちつ持たれつの関係がとても好きです。

アシストされた数トップ10(総数)

チーム 選手 回数
川崎ブレイブサンダース ニック・ファジーカス 290
島根スサノオマジック ブライアン・クウェリ 250
京都ハンナリーズ デイヴィッド・サイモン 225
新潟アルビレックスBB ニック・パーキンズ 219
アルバルク東京 アレックス・カーク 217
大阪エヴェッサ ジョシュ・ハレルソン 216
千葉ジェッツ マイケル・パーカー 172
宇都宮ブレックス ライアン・ロシター 172
川崎ブレイブサンダース ジョーダン・ヒース 171
サンロッカーズ渋谷 ライアン・ケリー 167

何となく予想のついていた方も多いかと思いますが、2位以下をかなり離してファジーカスがトップですね。

確かにファジーカスは(例えば三河のガードナーのように)1 on 1の個人技から得点を取るようなタイプではなく、チームのボールの流れの中で得点を取ることに長けている選手です。この結果にファジーカスと川崎のチームの在り方が表れているように思います。

2位のくクウェリは意外でした。と言うのもクウェリは得点王争いに顔を出すような選手ではなく、今シーズンここまでの平均得点は20点を下回っています。ここから察するにクウェリの総得点において「アシスト付き得点」の割合はかなり高いと思われます。

この「アシスト付き得点」の割合については別の記事でネタにする予定です。

アシストされた数トップ10(1試合平均)

チーム 選手 試合数 平均
川崎ブレイブサンダース ニック・ファジーカス 39 7.435897
島根スサノオマジック ブライアン・クウェリ 36 6.944444
富山グラウジーズ ジョシュア・スミス 4 6.750000
京都ハンナリーズ デイヴィッド・サイモン 34 6.617647
サンロッカーズ渋谷 ライアン・ケリー 27 6.185185
大阪エヴェッサ ジョシュ・ハレルソン 35 6.171429
アルバルク東京 アレックス・カーク 36 6.027778
サンロッカーズ渋谷 セバスチャン・サイズ 25 6.000000
レバンガ北海道 マーク・トラソリーニ 19 6.000000
新潟アルビレックスBB ニック・パーキンズ 37 5.918919

平均にしても1位、2位に変化はありませんでした。4試合で残念にも怪我による離脱をしてしまった富山のスミス、外国籍選手のローテーションが頻繁な渋谷のケリーやサイズなどの名前が目立ちます。

京都のサイモンは相棒のマブンガから桁違いのアシストを受けていて、おそらくBリーグ最強のホットラインがこの2人なのではないかと思っているですが、この最強ホットラインを調べるのも別の記事のネタにしようと思っています。

最後になりますが、アシストの受け手が誰なのかって結構普通の情報だと思うので、Bリーグさんのスタッツシステムで簡単に取得できるようになると嬉しいですね。

少なくてもNBAのPlay by Playのデータでは、アシストの情報はシュートの情報に紐づいて記録されています(とか書き出すと出羽守かよってなっちゃいますけど…)

NBA/Gリーグに挑戦する日本人3選手の結果ツイートを始めてみた

NBAやその育成/下部組織に挑戦中の八村塁、渡邉雄太、馬場雄大の試合結果ツイートを始めてみました。

せっかく最近NBAのデータAPIについて学んだので、それを用いて内容と画像を自動生成しています。ちなみに同APIはGリーグについても使用可能です。

これからも必要に応じて情報や画像を追加していくつもりですが、現状はこんな感じです。これが八村塁。

これが渡邉雄太。グリズリーズにて出場の場合はそちらを対象にします。

こちらが馬場雄大です。

得点や出場時間など、簡単なスタッツは各種メディアさんの記事を読んでも分かりますが、どのような時間帯に起用されたのかという情報はなかなか文字情報からは掴みにくいので、あくまで個人的にはですが、このチャートは重宝しております。

NBAもオールスターが終わり、いよいよ後半戦に差し掛かってきましたね。3選手それぞれの状況がありますが、日本人4人目のNBA選手は誕生するのか、日本人初のプレーオフにおけるプレーはあるのか。これからも楽しみに追いかけたいと思います。

佐々木クリスさんと作ったNBAデータツールの取得方法と使用方法

こんにちは。以下の記事で紹介されているNBAデータツールの取得方法と使用法を説明したいと思います。

なお、この記事とツールの対象者として

  • 普通にこのツールを使ってみたい方
  • このツールと似たようなツールを作ってみたい方

を想定しています。後者向けの情報は、記事の最下部にあります。

説明の前に余談ですが、引用の記事にもあるように、佐々木クリスさんはNBAの解説の仕事の為、日々かなりのデータを収集されているそうです。シーズン中は日々データが変化していくので常にそれを追いかけなければならず、それだけでかなりの仕事量だそうです。

クリスさんがあれだけ解説で色々と話せるのはそうした下準備かあるからなのだなと、古舘伊知郎さんの実況の下準備の話を思い出したりしながら妙に納得しました。そしてクリスさんの仕事の一部分がこのブログで遊んでいた事の応用で自動化できそうだったので、ツール化してみたという次第です。

ちなみにこのツールというのは、有り体に言ってしまうとNBAデータ取得機能のついたExcelシートです。では以下、ツールの説明です。

注意事項

  • 一部例外を除き、すべてのデータはNBAスタッツのサイトで確認できるものです。特別なものはないです。
  • ツールに表示されるデータは、レギュラーシーズンのみ対象にしています。
  • NBA側の仕様変更などにより、ツールがある日突然に動かなくなる可能性はあります。その場合、できる限りバージョンアップで対応します。実はツール作成中に何度か仕様変更が起きており、今後も変更の対応が必要になる可能性が高いです。
  • 不具合も無理ない程度にバージョンアップで対応予定です。無理ない程度に。発見したら教えて下さい。
  • 各スタッツ項目が何を意味するか説明はここではしません。ちなみにNBAのサイトにも説明がなかったりします…
  • ある程度新しいExcelであればWindows版でもMac版でも動くはずですが、詳細な動作確認は行っておりません。
  • NBAはAmazonのAWSやMicrosoftのAzureなどからのアクセスをブロックしており、それらを含むクラウドサービスで動くマシンではこのツールは使えないはずです。

取得方法

  1. 私のGitHubリポジトリにアクセスする(ちなみに執筆時点でこのツールの最新バージョンはv1.3です。)
  2. 画面にある”Download” をクリックしてダウンロードする。完了したらファイルを開く。
  3. 以下のようなメッセージが表示されると思うので、有効にする。

    f:id:rintaromasuda:20200206223118j:plain
    f:id:rintaromasuda:20200206224103j:plain

  4. 以上で取得は完了です。

使用方法

  1. “Controller” という名前のシートがあるので開く。

    f:id:rintaromasuda:20200206224336j:plain

  2. 対象チームを選択するための黄色い選択ボックスがあるので、チームを選択する。

    f:id:rintaromasuda:20200206224617j:plain

  3. (これをするとデータ取得が始まります)下の”Update All Seasons” ボタンをクリックする

  4. データ取得に~3分くらいかかると思うので、待つ。
  5. Congratulations! と表示され、”View” というシートが自動的に開いたら完了です。

f:id:rintaromasuda:20200206225604j:plain

Viewには以下のような情報が表示されているはずです。これはアトランタ・ホークスの例ですが、左の赤枠の部分に昨シーズンのデータが、右の青枠の部分に今シーズンのここまでのデータが表示されています。

f:id:rintaromasuda:20200206225651j:plain

各スタッツの項目は実際の値と、そしてその値が全チーム中で何番目なのかという情報が得られます。例えばホークスの昨シーズンのFG%が45.1%だったのはリーグ21位、今シーズンの44.7%はリーグ23位という事を表しています。

ちなみに一番上の”Season”の順位はカンファレンス内の順位なので、この項目だけは15チーム中の順位です。

この画面に収まりきっていませんが、ずらずらとクリスさんが特に注目しているというスタッツ(の一部)が並んでいますので、観戦のお供にしてみて下さい。ちなみに昨シーズンのデータは変化しないので、2回目以降は”Update Current Season Only” ボタンで今シーズンのデータのみ更新の方がお得です。

アクセスエラーについて

このツールの作成上で一番面倒だったのがこれなのですが、NBAの方でアクセス負荷を軽減する仕組みが入っており、ときおりアクセスがブロックされることがあります。確かではないですが、連続で何度もアクセスしているとブロックされやすいように思います。

これはNBA側の事情なので如何ともしがたいところです。ツールではこのブロックが起きると以下のメッセージが出るようになっています。”OK” をクリックすると再度アクセスにチャレンジします。

f:id:rintaromasuda:20200206231325j:plain

しかし何度かアクセスにチャレンジしてもダメだった場合にはエラーとなるようにしていますので、その場合にはお手数ですが時間をおいて再度試してみてください。あまりスマートな感じではありませんが、現時点ではそれが最善の手です。

プログラマ向け情報

以降はこのツールの中身についてです。

このツールは以下のライブラリを土台にして作っています。具体的にはHTTPリクエストとレスポンスの扱いと、JSONのパースに使用しています。

MSXMLなどに依存せず動くので、WindowsでもMacでも気にせず使える素晴らしいライブラリです。この様なものが無料で提供されている事には感謝しかありません。私のツールはこのライブラリを使ってNBAのAPIにアクセス、結果として返ってきたJSONをパースし、必要な情報を抜き出しています。

私がVBAを触ったのはこれが生まれて初めてです。正直クソコードな部分もいくつかあって恥ずかしいのですが、似たようなツールをExcel/VBAで作る際には、多少は参考になるかもしれませんので、そんなときはコードを覗いて見てください。通常のVBA開発と同じように、”開発” タブを表示し”Visual Basic”に進めば中身を見ることが出来ます。

ちなみに新しい言語などを始めるときは必ずいくつか書籍を購入するのですが、今回は以下のものを購入し参考にしました。別にこれがおすすめだという意味ではないのですが、クレジットのため記載しておきます。

Excel VBA 本格入門 ~日常業務の自動化からアプリケーション開発まで~

Excel VBA 本格入門 ~日常業務の自動化からアプリケーション開発まで~

  • 作者:大村 あつし
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2015/05/16
  • メディア: 大型本

NBAのAPIについては公式の詳しい情報は知る限り存在しないのですが、下記のサイトにパラメータの指定や返されるJSONのスキーマなどがある程度まとまっています。あとはトライ&エラーで学びました。

私が以前にNBAのAPIで遊んだときの記事も参考になるかもしれません。


あとは本当に問題が見つかる度に、”NBA API access problem”などで検索することで解決策を都度見つけてました。上述のツール開発中のNBA側の仕様変更の際には、Twitterで同じ問題で騒いでいる人を見つけて助けてもらったりしておりました(笑)

最後に余談ですが、NBAが今後このAPIに関してどのようなビジョンを持っているのか、いまいちよく分かりません。あまり積極的にこれを広めようという意思を感じないのは確かなのですが、結構遊べるので、なるべく変な制限をかけないでサポートを続けて欲しい所です。

「河村勇輝エフェクト」でBリーグに新たなファンが流入しているかもしれない

三遠ネオフェニックスに入団した特別指定選手の河村勇輝がとにかく話題です。

鈴木達也をコンディション不良で欠いていることもあり、三遠は河村のデビューわずか3戦目からスターターで起用。まだチームの勝利には繋がっていないものの、そのプレーでバスケファンを早速騒がせています。

その活躍はコート内に収まりません。下のツイートであきさんが分析してくれているように、同チームのフォロワーや観客動員数に大きな影響を与えている様子がうかがえます。

直近のゲームでは、アウェイの動員数に影響を与えることで有名な宇都宮ブレックスが相手だったことも手伝って、クラブの最多来場者数を更新したようです。

しかし河村エフェクトの勢いは三遠のフォロワー数や、観客動員数に影響を与えるだけに留まらないようです。

下はここ数ヵ月のBリーグ公式SNSアカウントのフォロワー数の増加数ですが、この2020年1月で大きく伸ばしているのが分かると思います

f:id:rintaromasuda:20200202232402j:plain

念のため1月を日ごとに見てみると、河村勇輝の入団会見のあった1月24日、そしてデビュー戦となった1月25日の千葉ジェッツ戦あたりから一気にBリーグのフォロワー数が伸びていることが分かります。

f:id:rintaromasuda:20200202230413j:plain

(ちなみに1月18日はオールスターゲームのあった日です。こういうタイミングで伸びているのも嬉しいことですね。)

日本のバスケファンと言っても、Bリーグファン、Wリーグファン、NBAファン、大学バスケや高校バスケのファン、その他もろもろ、様々なカテゴリ別にそれぞれのファンがいると思います。もちろん横断的なバスケファンという方もいらっしゃると思います。

今回の河村のように、別のカテゴリのスター選手がBリーグに参加することにより、Bリーグに新しい層が流れ込んできていると思われます。Bリーグとその界隈はこのチャンスを逃すことなく、河村をきっかけにBリーグを観てくれた、興味を持ってくれた方を繋ぐための施策を素早く打ちたい所です

Bリーグを観るのは初めてでも、バスケットボール自体は観たことのある方、少なくても河村のバスケを観てきた方は多いと思うので、そういった人に響くような、そんなコンテンツをタイムリーに用意できると素晴らしいのではないでしょうか。

個人的には今回の河村エフェクトにはかなり驚いております。

昨夏には男子日本代表がW杯に出場、その中でアメリカ代表と激突、代表の数試合は地上波で放送されるという大きなイベントがありました。

それにも関わらず、あまりBリーグのフォロワー数に好影響はなかったように思えたからです。

そんな中でこの河村の登場のインパクトたるや。

報道ではBリーグで3か月ほどプレーした後に東海大学での活動に参加ということですから、リーグとしてはまずその期間を最大限に活かすべく、Bリーグの魅力をもっと伝えるようにしたいですね。

三遠ネオフェニックスにも、対戦相手となる他のクラブにも、知ってもらいたい素晴らしい選手はたくさんいますから。