これ読んで、前に書こうと思っていた話題を思い出した。
私は「なぜテレビ番組の低俗化が進んでしまうのか?」という疑問に対する答えは、マクドナルドに代表される「ジャンクフード・ビジネスモデル」にあると思う。「ジャンクフード・ビジネスモデル」とは、慢性的な食料不足にあった原始の時代から人間のDNAに刻み込まれた「とりあえずカロリーがあるものやしょっぱいものは食べられるときに食べておく」という基本的な欲求に直接的に訴えかけることにより、とにかくより多くの利益をあげることを最優先にし、客のリピート率を上げ、客単価を一円でも多くし、フランチャイズ化でマーケティング効率をあげ、マニュアル化と非正社員の活用で利益率を上げることに究極にまで効率化をはかったビジネスモデルのことである。
「大衆向けの娯楽」とか「一般大衆」等、「大衆」という言葉はよく使われるし、僕も使う。あるとき「じゃあ、大衆って一体誰なわけ?」的なツッコミを受けたことがある(まあここには「お前はそんなに偉いのか」的な批判の意味がこもっていた訳なんだけど)。で、それに対する返答をブログにしようと思っていたんだけど、結局大衆というのは皆の心の中に潜んでいるものである。もっと言うと、どんな人も共通して心に持っているものを大衆と呼ぶのだと思う。例えば食べ物の話題は大衆受けする。ほとんどの人は食べ物に興味があるから。恋愛の話も大衆受けする。ほとんどの人間は色恋沙汰に興味があるから。今のテレビ番組は大衆受けするように作られている。より多くの人をテレビに釘付けにしておくメソッドを模索した結果、現在は中島さんが説明されている様な演出が最適解だいうことなんだろう。
という訳で、面白い番組を作ってもらおうと思ったら、やはり「一部の人にしか受けない」番組をもっとたくさん作ってもらうのが一番じゃないかと思う。その為にもチャンネル数を増やしてもらうしかないかなぁ。