![数学 数学脳をつくる ― [よのなか]教科書 数学 数学脳をつくる ― [よのなか]教科書](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51GYFS046ZL._SL160_.jpg)
- 作者: 岡部恒治,藤原和博
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/01/31
- メディア: 単行本
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数学を学ぶことで物事の本質が見えるようになる、というのが著者の大まかな主張のようだ。僕が思うに数学を学ぶことで「厳密さ」への欲求が生まれるように思う。それは「感覚への疑い」とも言えるかもしれない。安易な相関関係の構築など、世の中ではまだまだ厳密さへの欲求が足りないなと思わせることが多いが、数学教育の向上はそれへのひとつの解決策かもしれない。

- 作者: 辻井重男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/04
- メディア: 単行本
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実は著者は大学時代の教授である。まあその頃は真剣に授業を聞くような学生じゃなかったので、今更ながらに彼の授業を受けてみたいと思っていたりするのもあって興味深く読めた。面白かったのは、本書のテーマとは直接関係ないが、著者が「世界中の文字は16ビット(65536文字)あれば表現できるだろう」と記していたことである。これはUnicodeでUCS-2が失敗に終わったときの主だった主張だったはず。本書が執筆されたのは1996年。やはり桁を決めるというのは難しいものなんだな、と思う。