
- 作者: 永山則夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1990/07/10
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 91回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
殺人者の獄中記に興味があり、かつタイトルにすごく魅かれたので購入してみた。基本的には「詩集」と読んで構わないと思う。読むというよりも見るという感じで目を通させてもらったが、自己ととことん向き合う著者の精神状態に関しては息を飲んだ。あまり具体的な感想を述べられるような種類の本ではないが、自分は「無知の涙」を流したくないものだ、というのは強く思った。

数学の出番です。―つい人に伝えたくなる数学のハナシ (チャートBOOKS SPECIAL ISSUE)
- 作者: 日沖桜皮
- 出版社/メーカー: 数研出版
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
最近こういう数学小話系がたくさん発売されているし、どれも結構面白い。これだけ数学系の本が出版され、どれもが「数学は本当は面白いんですよ」と訴えかけているのだから、日本の数学の将来の捨てたものではないのかもしれない。そういう意味で以前に述べたが、これらの本はまず子供ではなく数学を教える立場にある大人が読むべきである。
本書は本当に「小話」っぽく作ってある。友人知人から寄せられるちょっとした疑問や日常で誰もが出くわしそうな勘違いを著者が次々解決していく。数学のちょっとした知識とひらめきで日常に花を添えている著者の様子ははまるで名探偵のようだった。