エンジニアが志向するべき問題解決方法

問題解決の方法には何通りもある。何通りもあるが、その方法の中で「エンジニアが志向すべき問題解決方法」が存在する。同じ様に「エンジニアがなるべく志向すべきではない問題解決方法」も存在する。エンジニアが志向すべき方法とは「技術による解決」である。
ひとつ例示してみよう。

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例えばあなたがあるひとつの部屋で何かの作業中だとする。しかし隣の部屋(隣の部屋の隣人のことはよく知らない)から定期的に騒音が聞こえてくるとする。あなたは作業に集中できない。さてこの問題をどのように解決しようか。以下に挙げる方法はすべてこの問題の解決になると思う(他にも方法はいろいろあるだろうが、この例では以下の方法に限定する)。

  1. 隣の部屋のドアを叩き、隣人に静かにしてもらうよう説得する
  2. 隣の部屋のドアを叩き、暴力か権力で隣人を黙らせる
  3. 完璧な防音設備を作り上げる

いささか極端な例ではあるが、エンジニア的問題解決というものが何かを表すのに丁度良いのではないかと思う。1や2の方法だったらスーツを着た人達に任せておけばいい(2は結構クールな方法かもしれないけど)。エンジニアとしての能力の向上を目指すなら、問題を技術的に解決することを常に考えるべきである。これはあるいはエンジニアという人種の定義にもなりえるかもしれない。