2006年も終わりを迎えようとしています。今年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。日記も勿論そうですが、ブログを書いていると比較的「今年はどんな年だったかな」と振り返ることが簡単ですね。僕も年末に今年のエントリを読み直してみようかと思います。
ところで今回ははいつもとはちょっと毛色の違う話を書いてみます。特に2006年がイマイチだったという方に読んでもらいたいのですが、幸せを感じるための方法「腹八分目メソッド」を皆さんにお教えしたいと思います。
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腹八分目という言葉は皆さんご存知ですよね。食事は満腹の一歩手前の八分目くらいで終わりにしておくのが良いですよ、というありがたいお言葉です。「美味しい。美味しい」と思って食べまくっていたら、食べ過ぎて辛くなってしまった、という苦い経験は誰にで一度はあるでしょう。あの苦しみって本当に凄いのですが、この経験で重要だと僕が思うのが「ついさっきまでは幸せの絶頂だったのに、ある壁を越えた時点から地獄の苦しみ」という境界線の存在です。その境界線を越えるまでは幸せだったはず、いやむしろ幸せだったからこそその境界線を越えるところまで到達してしまうのです。まずいご飯を食べ過ぎることは難しいですよね。
これは食事を超えて、色々なことに当てはまる教訓だと思いませんでしょうか。例えば仕事。仕事が面白い、楽しい。そう思ってバリバリ働く毎日。素晴らしいことです。でもやり過ぎていませんか。ある境界線を越えて体調を崩してしまったり、精神的なストレスに潰されてしまったり、そんなことがあると途端に幸せ度は落ちてしまいます。恋人や友人との付き合いでもそうです。側に居たい、一緒にいると楽しい。そう思えることはこれ以上なく素敵なことですが、一緒に居すぎていませんか。あまり側に居すぎると、相手の嫌のところが目に付くようになったりとか、ひとりの時間が欲しいが為に疎ましく感じてしまったりとかしがちです。そうなると、幸せを感じることが出来なくなってしまいます。
例えば仕事から帰るとき「あぁ、今日はもう少し働きたかったな」と感じたり、恋人と別れるとき、友達とバイバイするときに「あぁ、もっと今日は遊びたかったな」と感じることがあります。これって良いことだと思いますか、悪いことだと思いますか。実はこれ、とても良いことだと僕は思います。そしてこう感じることが出来たとすれば、あなたは「腹八分目メソッド」を実践していると言えるのではないかと思います。
ここまで書けばもうお分かりですよね。「腹八分目メソッド」とは簡単に言えば「やり過ぎないこと」なのです。やり過ぎてしまっては、楽しかったはずのことが一転楽しくなかったことに変わってしまったり、面白かったことがつまらないことに変わってしまったりします。このメソッドを実践していれば、そういう事態は避けられます。勿論「物足りなさ度合い」があまりにも大きいと幸せを感じることが出来ません。なので「自分の八分目」がどれくらいなのかをきちっと把握することが大切です。仕事が終わったとき、友人と遊び終わったとき、恋人とのデートが終わったとき、「もっと(仕事し)遊びたかったな」と思えるということは、また今度同じ事をしたいということです。それは「ああ、もうたくさん。当分はいいや」と思うよりも幸せなことではないかと思います。
2007年にひとつ何かを試してみようと思われる方、「腹八分目メソッド」を試してみてはいかがでしょうか。効果はだんだんに表れると思いますが、きっと2007年の終わりには効果を実感できるのではないかと思います。