
- 作者: 本田宗一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
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伝記モノは好きなんだが、通常この手の「偉い人のありがたいお言葉」的な本は好きではない。ただ書店で廉価版が出ているのを発見し(どうでもいいけど、カバーが辞書か手帳みたい)購入してみた。
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読後にもっとも気になったのは、この「やりたいことをやれ」というタイトルは誰がどのようにしてつけたのか、ということ。明快で気持ちの良いタイトルではあるが、なんとなく全体の内容との整合性がとれていないように感じてしまった。強いて言うなら「やりたいようにやってきた」とかそういうタイトルが良かったんではないでしょうか。
本田氏は良くも悪くも昭和の技術者という印象を僕はこの本から受けた。たまたま本田という会社を市場が求めたため大人物になってしまったものの、町の工場や自転車屋とかパン屋にいる頑固一徹の技術者という感じ。その技術者が、常日頃からどんな拘り持って生きているのかを、一ページにひとつずつ綴っていったのがこの本というところか。
特に何かガツンとやられるような言葉を見つけたということはなかったが、本田氏のお父さんが「時間は誰にでも平等なもの」と仰っていたそう。これは僕も常日頃から意識しているものであり、まあ改めてその意味を再確認できた。人は必ず1日24時間しか持ってない訳です。だったらその24時間をどのように上手く使うのかによって、人に差を付けたり差を付けられたりするってことですね。
うーん、仕事に行き詰まりを感じたときにでも再読したい。