智場web : Web2.0は世界に何をもたらしたか【Webスペシャル版】
わたしは今年45歳になるのですが,自分の来し方を振り返れば,まずはサバイバルするための資産作りをファースト・プライオリティ(最優先事項)に置き,それがある程度セキュアーになってから自分の知的生活を楽しもうという生き方を,かなり戦略的に追求してきました.『知的生活の方法』(渡部昇一)や『知的生活』(P・G・ハマトン)には「資産がなければ知的生活は送れない」というテーゼがありますが,そのためのお金をどこから持ってくるか.これを若い頃からずっと考え続けてきました.
最近少し考えていたことをズバッと言われてしまったな。「知的生活」というものの定義にもよるだろうが、「自身の知的好奇心を満たすという欲望に対して自由に行動する」というものだと考えれば、やはり齷齪と日銭を稼がなければならない身には中々難しいだろう。対談の中で梅田さんも仰っているが、大学教授やどこぞやの研究員になって知的生活と日銭を稼ぐ行為を同化させるという方法もある。だがこれを実現できている人は世界的に見ても若干名だと思う。特に企業に入るのであれば、なんらかの成果は求められる訳だし。
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ネットによって知的生活のあり方というのは多少変化してきたのかもしれない。勿論ネットでどこぞやの遺跡に触れてみたりとか恐竜の化石を掘りに行ったりは出来ないが、誰かの意見を集めること、そして自分が思考した結果を発信すること、それに対するレスポンスを得ることに関しては驚くほどにローコストかつハイスピードで出来るようになった。つまりある種の知的生活の送り方に関しても「チープ革命」が進んでいると考えることが出来る。もっと簡単に言えば、昔よりも安くそして素早く知的生活をおくることが可能になってきている訳だ。
さらに言えば、所謂アフィリエイトを使うことにより、知的生活と日銭を稼ぐ行為を同化させることが出来るかもしれないな。