
- 作者: 加藤広志
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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個人的に秋田県能代市とバスケットボールには両方縁がある。当然能代工業には強い興味を持っていた。一度名監督であった加藤廣志監督の考えに触れてみたかったので、本書を購入してみた(僕は実際には後継者である加藤三彦監督の世代である)。
加藤廣志監督の選手作り、チーム作り、組織作り、街作りに関する経験と洞察はあらゆるリーダーに参考にしてもらいたいと思うほど興味深い内容。監督などスポーツのリーダーや指導者の方だったら尚更興味深く読めるのではなかろうか。能代高校のバスケットボールスタイルはどちらかと言うと個人技重視という感じのないように見えるが、この本を読むと、加藤監督がどれほど個々人の長所を活かすチーム作りに骨を砕いていたかが分かる。基礎体力と強い精神力から生み出されるオールコートプレスに象徴される能代のチームプレイに、監督が磨き上げた個人の長所が加わった結果、あのような強いチームが出来上がるのであろう。一ファンとして、非常に感銘を受けました。