『Wリーグ選手名辞書』を公開しました

PCやスマホにてWリーグの選手名をより簡単に間違いなく入力する為の、いわゆるIME用の辞書を作成し公開しました。以下のgithubのリポジトリからダウンロードして利用可能です。

この辞書ですが、このブログ執筆時点でWリーグの公式ページから辿って見つかる208名の選手を対象に作成しています(おそらく2021-22シーズンのロスターだと思います。)漢字の表記などは公式ページに記載されているものをそのまま採用しています。

例えば私のWindows PCのMSIMEにユーザー辞書として選手名を登録した所、以下のような文章が一発変換できるようになりました。正直こんな文章を書くことは中々ないのですが、それでもバスケ選手の名前が一気に変換されるとちょっと感動です。

日本代表のスターティングファイブは町田瑠唯、林咲希、宮澤夕貴、オコエ桃仁花、そして渡嘉敷来夢だった。

スマホでもこんな感じでガンガン変換予測にWリーグの選手の名前がサジェストされるようになりました。バスケツイ廃のQoLもこれで爆上げしそうです。

各ファイルの説明

githubにある各ファイルの説明は以下です。各IMEへの登録方法はウェブで検索するなどして調べて頂ければと思います。ATOKやBaidu IMEなどは個人的に使ったことがないのですが、辞書のフォーマットにしろ登録方法にしろどれも似たり寄ったりだとは思います。

  • Scraper.R
  • WLeaguePlayerNameDictGenerator.Rproj

公式ページをスクレイピングして辞書データを作るためのプログラムです。もしプログラム自体をご覧になりたい方がいましたらこちらをどうぞ。

  • WLeaguePlayerNameDict_202122_CSV_UTF8_RawData.csv

辞書の元データです。自分で辞書のフォーマットに合わせて辞書データを作成したい場合にお使い頂けます。

  • WLeaguePlayerNameDict_202122_TSV_UTF16LE.txt

UTF-16LE(リトルエンディアン)でフォーマットしたタブ区切りのファイルです。品詞の情報も入っています。Windows標準IMEであるMSIMEにユーザー辞書として登録するテキストファイルとしてお使い頂けるはずです。

  • WLeaguePlayerNameDict_202122_TSV_UTF8.txt

UTF-8でフォーマットしたタブ区切りのファイルです。品詞の情報も入っています。PCやスマホで使えるGoogle日本語入力のユーザー辞書として登録するテキストファイルとしてお使い頂けるはずです。

P.S.

本当はBリーグでも同様の辞書を作りたいのですが、Bリーグは公式ページに名前の『読み』の情報がローマ字でしか公開されていないんですよね。よってローマ字から仮名に変換する処理を書く必要があり、それを書いた暁にはBリーグ選手名辞書も作りたいと思います。

追記

よくよく考えたら、ローマ字を読みに変換するのは機械的には出来ませんね。なのでBリーグさん、是非読みのデータを公開してください!

BリーグTwitterフォロワー数通知botにFE名古屋と仙台を追加しました

B1の各チーム公式Twitterアカウントのフォロワー数を通知するbotを作ってから等しいですが、2021-22シーズンの結果を踏まえFE名古屋と仙台をそこに追加しました。

新たな2チームを追加する為に色々と文言を削ったりしたのですが、もはやTwitterno文字数制限ぎりぎりなので、何処かのチームでフォロワー数の桁が増えると更なる調整が必要になりそうです。

なお、オフシーズン中にWリーグの各チームについても同様のbotで通知できればと思っております。

bleaguerのデータ更新は2021-22シーズンを以って終了しました

表題の通りなのですが、私が作ったB.LEAGUEデータ分析用Rパッケージ『bleaguer』のデータ更新を、先日行った2021-22レギュラーシーズン、ポストシーズンのデータを反映を以って終了することにしました(ちなみに『ビーリーガー』じゃなくて『ビーリーグアール』と読みます。)

2021-22のデータも、延長の表記が”EX”から”OT”に変わっていたりしてマイナーな対応が必要だったり、4Qのデータが欠損しているゲームが2試合ほどあったりしたのですが、いずれにせよ(多分)すべてのゲームのデータをスクレイピングすることが出来ました。

bleaguerを公開したのは2019年の1月なので、約3年半ほど開発・保守・データ更新をしていたことになります。公開は2019年ですが、データ自体は初年度分(2016-17)から2021-22まで6シーズン分のデータが入っております。

元々は自分が趣味でやってるデータ分析作業を楽にする為に自分用に作ったパッケージでしたが、作っているうちに「いつかどっかの大学生が研究用にでも使ってくれたりして」なんて考えも出てきましたし、実際にそのような用途でご利用頂いたこともありました。それは個人的にはとても嬉しい経験でした。ありがとうございます。

データ更新を終了する理由

データ更新を2021-22シーズンで終了する理由ですが、まず一つ目の理由は今オフシーズンにBリーグサイトのリニューアルが予定されている事です。

スクレイピングは相手のページ変更にひたすら対応する必要がある作業です。上述の件も含めて、これまでの3年半でもいくつかのマイナーチェンジに対応してきたのですが、今度のリニューアルはちょっと大きな変更だと予想しております。それに対応する時間もモチベーションもないだろうというのがまず一つ目の理由です。*1

二つ目の理由ですが、もうこの作業からプログラミングの知識、技術の観点において学べる事が少なくなってきたという事です。正直Rのパッケージ作り方どころか、当初はRもそんなに使ったことがありませんでした。スクレイピングもやりこんだ事もありませんでしたし、Dockerを使った事もなかったですね。そう考えるとこの活動を通して随分と色々な事を学べました。自分で始めたことですが、とても勉強になり感謝の気持ちです。

プログラミングではなくバスケのデータという観点においても、Bリーグさんが提供してくれるデータが変わらない以上、そろそろそこから得られるものというか、面白いと感じられることが少なくなりつつありました。Play by Playなんかをこねくり回してアドバンスドスタッツやそれに類するものを作り出したりして、そういうときが一番楽しかったのですが、自分の中ではそういう活動もひと段落ついたかなという気持ちです。*2

三つ目の理由は、単純に2022-23シーズン中はちょっとプライベートが忙しくなりそうだという事です。

もちろんこれからも変わらずバスケファンですし、これからも変わらずソフトウェアエンジニアなので、例えばBリーグのデータプラットフォームが変更されて新しい事が出来るようになったとか、何かバスケ関連で面白いソフトウェアのアイデアが思いついたとか、そういう事があればまた新しい活動をしようという気持ちはあります。モチベーションが刺激されるような何かがあるか、それにすべてがかかってますね。それとは別に、いつかNBAみたいにデータがAPIで取得可能になったりしたら、サンプルプログラムの作成なんかでエコシステムの拡大に協力できればとも思っています。

以上です。何かの縁でbleaguerを目にしてくださった皆様、ありがとうございました。

参照

以下がbleaguer関連のコードの全てです。私なんかの作品でも誰かしらの勉強になったり参考になったりするかもしれないので、こちらにリンクを置いておきます。*3

*1:余談ですが、データをほぼ即日反映させていたバスナビDBさんは本当に凄いです。私は最初は毎週データ更新をかけてましたが、月一になり、隔月になり、最後はシーズンに2回とかになってました。スクレイピングはコマンドひとつで自動なのにも関わらずです(笑)

*2:これも余談ですが、ここは一部のバスケファンはBリーグさんに期待している部分のはずです。既にあるデータの組み合わせで作り出せるアドバンスドスタッツは勿体ないのでファンが普通に見られるようにした方がいいと思いますし、既に計測しているのにも関わらずまだ見られないものがあるなら(いや、あるよね?)早く見られるようにしたいですね。リニューアル、その後の改善サイクルまで含めて期待しています。

*3:こうやって公開したものから学びあったり、協力しあったりするのが、ソフトウェアエンジニア的世界観の美しさだと信じています。

書評「バスケットボールの動き向上トレーニング」(佐藤晃一、鈴木良和)


恐縮ながらベースボール・マガジン社様よりご献本頂きました。ありがとうございます。

私がバスケットボールをプレーしていた中高生の頃は、まだ『うさぎ跳び』に代表される様なメニューや、「筋トレは毎日やった方がいい」といったような非科学的、つまり効果が科学的に検証されていないような身体作りに関する通説が、ようやく見直され始めていた頃だったと思います。ただ残念ながらインターネットが一般的になる前だったので、それが普く選手や指導者に浸透するまでには随分と時間を要したと思います。

そういった時代を鑑みながら本書のような書籍を眺めてみると、大げさではありますが人類の進化を感じずにはいられません。年寄りの決まり文句を言ってしまいますが、そういう意味では現代の選手達は知識的には非常に恵まれた環境にいると思います。もちろんそれがあったからといって誰もが名選手になれる訳ではありませんが、間違ったトレーニングの下に時間を無駄にしてしまったり、最悪の場合は選手としての寿命を短くしてしまう事もあります。そういった事が防げるだけでも、バスケットボールという競技に対するこうした書籍の役割は大きいと思います。

読み始めていきなり関心したのが、Part 1『スキルとエクササイズの関係』がまず『ストップ』、つまり止まる動きの解説から始まることです。上記の話に戻ってしまうかもしれませんが、今でこそバスケットボールにおいて止まる動きの重要性は多く語られ、例えばNBAでプレーするルカ・ドンチッチ、Bリーグでプレーする富樫勇樹の止まる動作の素晴らしさが取り上げたりもしますが、私のプレーする時代にはそのような話を聞いたことは一度もありませんでした。

本書でも指摘されているように、正しく止まる技術の向上なしに良いプレーは中々望めません。それは選手の役割を問わず、ショットでもパスでもリバウンドでも、様々な動きを支える根本的な技術になってきます。その土台となる技術を冒頭でしっかりと説明する本書のアプローチは素晴らしいと思います。

Part 2『体幹エクササイズ』に関しても、やはり「昔は体幹なんて言葉はなかったなあ」という隔世の感に浸ってしまいました。今でこそ当たり前の概念で、バスケなどプレーしない中年の私であってもプランクで体幹を鍛えたりしているくらいですが、体幹の重要性を現役時代からしっかりと意識しながら練習、試合に臨めるだけで大きな違いがあると思います。ちなみにこのPart 2とPart 3の『基本のストレッチ』は、バスケうんぬんに関係なく、健康志向で身体を鍛えるすべての人に十分関連する内容ですので、バスケをプレーしない方でも目を通す価値があると思います。

Part 4の『基本のエクササイズ』が本書の肝となる、実際にバスケットボールの動きの向上に繋がるエクササイズについて解説された章です。どのエクササイズがバスケットボールの動きの何に繋がるのか、なぜそれが効果的なのか、それを意識しながら取り組めるように解説されています。解説はすべて写真付きなので、視覚的も理解できるようになっています。例えば片足スクワットのメニューであれば、解説にあるように『怪我は片足だけ床についているときに起こる』という事を意識して行うのか、何も考えず行うのかで、その効果には大きな違いが出てくることでしょう。

バスケットボールに限らずスポーツ選手であれば、自分の身体の動きに過敏なほどに意識的になる必要があると思いますが、まずはその前提として、『どんなエクササイズをするのか?』というWhatだけではなく、『なぜそれが必要なのか?』というWhyに対する知識を、本書のような解説書で仕入れてみるとよいのではないかと思います。

長谷川技のスリーポイントショットについて考えてみる

この記事は川崎ブレイブサンダース Advent Calendar 2021の第1日目に寄稿するものです。2018年版2019年版と同様に先頭バッターと寄稿させて頂きます。何をするにも一番最初が一番いいと思っているタイプなので、なるべく一番手に行かせてもらっております。よろしくお願い致します!

さて、表題の通りみんな大好き長谷川技のスリーポイントショットについて考えてみたいと思います。実は昨シーズン長谷川のスリーポイントについてはちょっと気になっておりました。以下、いくつかの関連ツイートです。

もう少し詳しく見てみましょう。

2020-21シーズンの長谷川技のスリーポイントショット

上述のツイートの通りなのですが、2020-21の長谷川のスリーポイントショットはレギュラーシーズンは61本中10本成功で16.4%、チャンピオンシップでは6本中5本成功で83.3%という内容でした。チャンピオンシップという大一番で見せた確率の高さはもちろん際立ちますが、一方でレギュラーシーズンの確立の低さはかなり気になる所です。

ここでB1全選手のスリーポイントショット試投数と成功率を図にしてみましょう。長谷川を含め、おまけで川崎の各選手の名前もプロットしております。

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見ての通りではあるのですが、B1全選手の中で見たとしても、試投数と確率のバランスがかなり気になる位置づけです。ちなみに川崎の話題ではないのですが、東京アースフレンズZの久岡幸太郎に関しても似たような話題が昨季ありました。

佐々木クリスさんが仰るようにデータは質、量、そして文脈で見ることが重要なため、必ずしも試投数と成功率を見ただけで全てが語れる訳ではありません。しかし16.4%という成功率は、例えば長谷川がタフショットばかり放つ役割ばかりが課せられていたとしても、それでも相手にとってのオフェンスの脅威という面からすれば甚だ物足りないと言わざるを得ないと思います。

2020-21シーズン以前の長谷川技のスリーポイントショット

Bリーグの開幕からここまでのスリーポイントショットの成績を見ていきましょう。

レギュラーシーズン チャンピオンシップ
2016-17 59/141 (41.8%) 7/10 (70.0%)
2017-18 65/162 (40.1%) 2/9 (22.2%)
2018-19 55/141 (39.0%) 1/2 (50.0%)
2019-20 16/57 (28.1%) なし
2020-21 10/61 (16.4%) 5/6 (83.3%)

御覧の通りですが、2019-20シーズンより試投数、成功率ともにかなり落ちています。繰り返しになりますがデータを見るうえで文脈は重要です。私は川崎ブレイブサンダースのゲームをずっと追っている訳ではないのですが、これを見るにやはり外国籍選手、帰化選手の起用レギュレーション変更に伴う長谷川の役割の変化が大きく影響したという印象を持ってしまいます。ちなみに2018-19から2019-20にかけて、レギュラーシーズン平均出場時間も約24分から約17分と7分ほど減少しています。

それともスランプだったのか

使っておいて何ですが、「スランプ」等という便利な言葉を使って人間の状態を安易に丸めて表現してしまうのは好きではありません。ただ上述の役割の変化による確率の低下はひとつの有力な仮説ではありますが、それとは別に単に調子が悪い、タッチが悪いといった理由だったことも十分考えられます。上述した2020-21のチャンピオンシップにおける成功率の高さを見ても、そういった心理的な部分の影響は侮れないと思います。

こればかりは本人のみぞ知る、いやもしかしたら神のみぞ知る部分ではありますが、ひとりのファンとしては是非いつか本人の見解を聞いてみたいところです。

2021-22シーズンここまでの長谷川技

実は今シーズンここまでの川崎ブレイブサンダースのゲームはほとんど見られていないのですが、とりえあず第8節終了時点での長谷川の成績を見てみましょう。

レギュラーシーズン
2021-22 10/33 (30.3%)

スリーポイントショットの成功率は及第点(期待値1を及第点とすると33%)には届かず約30%ですが、少なくとも昨シーズンのような数字ではないようです。試合平均得点も3.0点となっており、平均1点台だった過去2シーズンと比べると、徐々にオフェンスでの存在感を取り戻しつつある姿が想像できます。今シーズンここからの躍進に期待したいですね。

結び

私が高校生の頃のバスケ部の監督が「オフェンスが出来ない選手でも起用できるけど、ディフェンスが出来ない選手は起用できない」と言っていたのをよく覚えています。これはもちろん極論ですけれど、監督曰くディフェンスの穴であればそこをひたすら突かれて点を取られてしまいますが、オフェンスであればその選手にボールを回さなければいいだけだからです。

監督が正しいかは置いておいて、この意味では例えオフェンスとしての脅威ではなくても、長谷川はまだまだ川崎ブレイブサンダースの勝利の為に起用され、そして貢献できる選手だと思います。しかしピック&ロールから数的優位を作り、ディフェンスに多くの選択肢を想定させる事を根幹とする現代バスケのオフェンスにおいて、オフェンスの脅威となれない選手をコートに置くことはリスクであることもまた真理です。

ディフェンス職人としてブースターを盛り上げる長谷川技はもちろんのこと、ちょうど2020-21のチャンピオンシップにおける長谷川技がそうだったように、相手を外角から脅かす恐いシューターとしての長谷川技の復活も、個人的には大いに期待したいと思っています。

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書評「Basketball Planet 1 上質なシュートとは何か。」(バスケットボール・プラネット)

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ベースボールマガジン社が「バスケットボールプラネット」というシリーズの発刊を開始したのをご存じでしょうか。そのシリーズの記念するべき第1巻を恐縮ながらご献本して頂きました。ありがとうございます。

このシリーズのテーマは、Introductionの中でこのように説明されています。

読者の方に「正解」を提示するのではなく、「問い」を提示することをテーマとしています。

その問いの答えを探し続ける過程こそが、技術の成長過程だと考えるからです。

素晴らしいテーマ設定だと思います。近年バスケットボールの戦術や技術が大きな変化を遂げた事を多くの方がご存じだと思います。そのような変化の中で、正解はすぐに陳腐化しますが、問い続ける姿勢や思考技術は簡単には陳腐化しません

また本書は世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ (光文社新書)という書籍で説明されている『クラフト(経験など)』、『サイエンス(データなど)』、『アート(感覚など)』という三軸のフレームワークを意識して構成されていて、この三軸の視点からバスケットボールにアプローチを試みようとしています。私なんかだとどうしても『サイエンス』の軸に引き寄せられがちなので、このフレームワークを言語化して頂けただけでも読んだ価値がありました。紹介されているこの書籍も手に取ってみたいと思います。

本シリーズでバスケットボールという広大な惑星(プラネット)を探索する我々読者は、差し詰めバスケットボール・エクスプローラーという所ですね。

第1巻のテーマはご覧の通り『シュート』です*1 これはバスケに限った話ではないと思いますが、シュートって究極の目的であり、ドリブルも、パスも、スクリーンも、果てはディフェンスもすべてはシュートを決めるために存在する訳じゃないですか。どれだけいいオフェンスが展開できてもシュートが決まらなければ0点ですし、逆にめちゃくちゃなオフェンスでもシュートが決まればそれは得点です。そう考えると、第1巻のテーマはこれしかないように思えますね。

個人的に印象的だった内容をいくつか紹介したいと思います。

まずは冒頭の安藤周人選手のインタビュー。安藤選手が名古屋ダイヤモンドドルフィンズに参加時に梶原HCと取り組んだシュートフォームの改善の話は印象的でした。あのレベルで大学で活躍し、Bリーグ参加後も順調に活躍しているように見える選手ですが、やはりカテゴリーが変わるとそこまで築き上げたものを壊す作業も必要になるものなんだな、と。安藤選手が高校時代を振り返り「あの練習は無意味だったかも」と振り返っている内容も、是非バスケ少年少女に読んで欲しい内容です。

あと正確には金丸晃輔選手の話になってしまいますが、安藤選手が語っていた金丸選手のリングへの集中力の話は、私のようなプログラマ界隈でも「プログラミング以外のすべてを頭から追い出すほどの集中力」として話題に上がるような話で、やはり一流はどこの世界でもとんでもない集中力を発揮するものなんだと感じました。

もうひとつ紹介させて頂くなら、molten B+ モルテンビープラスさんのシューティングマシン開発の話です。SNSなどでときどき流れてくる、あの自動的にボールが返ってくるシューティングマシンあるじゃないですか?同社があのマシンを開発するにあたり決定的なきっかけになったのが、男子日本代表のワールドカップ予選における台湾戦での敗退だったらしいんです。

www.youtube.com

男子日本代表はこの後の快進撃でワールドカップ出場を手にする訳ですが、このときは本当に崖っぷちでしたよね。でもその崖っぷちがこのような製品を生み出すきっかけとなった。素晴らしい物語だと思います。これこそまさにスポーツが持つ力ではないでしょうか。そして上述したフレームワークでいう所の『サイエンス』からの素晴らしいアプローチのひとつですね。私は個人的にも本業がエンジニアなので、こういうエンジニアリングがバスケットボールに貢献する話にはすごく惹かれてしまいます。

以上、簡単ですがバスケットボールプラネットの記念すべき第1巻の書評を書かせて頂きました。プレーヤー、コーチ、ファン問わずとても楽しめる一冊だと思いますので、ご興味のある方は是非手に取ってみて下さい。

ベースボールマガジン社さんは、他にもたくさんのバスケットボール関連の書籍を出版されています。出版不況が叫ばれる中、こうした書籍を企画・販売頂けるのは本当に嬉しいことですね。

*1:実は個人的には最近『ショット』と呼ぶようにしているのですが、ここでは本書に倣ってシュートを使います。

疲労とフリースロー成功率の関係について考えてみる

前回の記事の続きです。それにしてもフリースローって研究のし甲斐がありますよね。何と言ってもディフェンスの影響を考慮しなくていいのが素晴らしいです。あ、ブースターディフェンスはありますけどね!会場毎のフリースロー成功率を調べるなんてのも面白い試みかもしれません。

疲労でフリースローの成功率は下がるのか

この記事の中で2Qと4Qにフリースローの成功率が落ちており、疲労の影響を想像しました。と言っても、選手によってはゲームに出っ放しの場合もあるでしょうし、2Qから登場することが主な役割の選手もいる為、全ての選手をひとまとめにしたデータではなかなか強い確信を持つことは出来ません。

よって今回はひとりひとりの選手に着目し、それぞれの選手のQごとの成功率がどのように変化していくのかに着目してみます。本当はプレータイムが増すに連れてどのように変化していくのかを見れれば一番良かったのですが、データをそのような形で集計できていないので(実現は可能なはず)、今回はQ毎で行きます。

今回はB1、B2の過去4レギュラーシーズン(2016-17~2019-20)の4,029試合のデータを利用し、その中から『全てのクォーター(延長は無視)で50本以上のフリースローを放っている』という条件で127選手を抽出しました。その後、それぞれの選手の総フリースロー成功率と各Qのフリースロー成功率を比べ、各Qの成功率がどれくらい上振れ、または下振れしているかを見てみました。

以下がその結果です。y軸がその「振れ」を表していると思ってもらっていいのですが、ざっくり言うと+2だとかなり上振れしていて、-2だとかなり下振れしていることになります。0だと振れはなしです。

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全体傾向として1Qと3Qが上振れしていそうで、4Qはかなり下振れしていそうだという結果となりました。2Qはまあ標準的でしょうか。まあやっぱり、疲労が成功率に与える影響を想像させる結果となりました。

極端な上振れ、下振れを起こしている選手を調べてみる

極端な上振れ、下振れを起こしている選手をピックアップしてみましょう。まあ上振れと言っても下振れと表裏一体の関係にあるので、もし成功率で誰かを称賛するべきだとしたら、ここには名前の出てこない選手なのかもしれません。

1Qに上振れ・下振れ

選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
ドゥレイロン・バーンズ 79.5% 92.3% 77.5% 84.2% 76.2%
ロバート・サクレ 76.9% 84.7% 73.7% 78.4% 74.5%
選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
高山 師門 77.5% 66.7% 76.8% 80.9% 81.1%
ジョシュ・チルドレス 74.1% 61.7% 69.4% 76.9% 80%
ジョシュ・ダンカン 78.9% 66.1% 75.4% 82.6% 84%

2Qに上振れ・下振れ

選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
アレクサンダー・ジョーンズ 65.1% 61.5% 77.9% 66.2% 56.6%
選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
ニック・ファジーカス 83.7% 86.4% 77.7% 86.8% 83%
アイザック・バッツ 63.1% 64.6% 53.4% 65.5% 67.5%
笠原 太志 62.5% 69.7% 50.7% 63.4% 63.5%
ファイ パプ月瑠 46.8% 46.4% 36.8% 47.7% 55.4%

3Qに上振れ・下振れ

選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
ジェロウム・ティルマン 80.1% 77.9% 75.3% 86.1% 80%
選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
クリント・チャップマン 73.1% 77.6% 75.8% 62.8% 75.4%
ジョシュ・ホーキンソン 81.8% 84.7% 85.3% 76.2% 83.4%

4Qに上振れ・下振れ

選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
ファイ パプ月瑠 46.8% 46.4% 36.8% 47.7% 55.4%
選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
朝山 正悟 80.8% 83.7% 83.3% 84% 74.6%
太田 敦也 65.4% 62.1% 65.9% 72.1% 53.8%
チェハーレス・タプスコット 77.8% 82.6% 79.9% 78.6% 73%

おまけ

選手 総成功率 Q1成功率 Q2成功率 Q3成功率 Q4成功率
金丸 晃輔 92.3% 93.4% 93.7% 92.3% 90.4%

まとめ

各選手のQごとのフリースロー成功率を見てみました。まあデータはどうあれ、疲れているときでもパフォーマンスを発揮できるのかどうか。これはバスケットボール、ひいては勝負事全般において非常に重要な事項であろうと思います。

65,000本以上のデータから、クラッチタイムのフリースロー成功率を調べてみた

フリースローが好きです。試合の序盤こそフリースローは少し退屈にすら感じるシーンですが、緊迫したクラッチタイムにはフリースローは会場全体が息を吞むプレーに変貌します。たった1点の自由に放てるシュートが、文脈によってここまで存在感が変わってしまうことにその面白さがあると思ってます。

ここ最近でも印象的なフリースローがいくつかありました。例えばウインターカップ2020の決勝、仙台大明成 vs. 東山の一戦で東山の米須が最終版に決めて見せた3本のフリースロー。Wリーグ20-21のセミファイナル、ENEOSがデンソー相手に大逆転劇を見せたゲーム1で高田真希が最後に外してしまった2本のフリースロー。どちらもとても記憶に残っています。

さて最近、バスケ界隈では大人気の佐々木クリスチャンネルでもフリースローの話題が扱われていました。この動画を観て「あの緊迫したクラッチタイムでのフリースロー成功率って高いのかな?低いのかな?」と思ったので、Bリーグのデータを調べてみました。*1

ここではB1の過去4シーズン(2016-17から2019-20)のレギュラーシーズン全試合1986試合分のデータを使って、フリースローについて色々と調べてみたいと思います。*2

総試投数と成功率

過去4シーズンにB1レギュラーシーズンで放たれたフリースローの総数は65,904本。その成功率は72.1%でした

クォーター毎

まずはクォーター毎に放たれたフリースローの数とその成功率を見てみましょう。

クォーター 試投数 成功数 成功率
1 11315 8272 73.1%
2 13586 9696 71.3%
3 18044 13107 72.6%
4 22043 15793 71.6%
OT1 870 622 71.5%
OT2 46 32 69.5%

まずですが、クォーターを追うごとに本数が増えているという感覚がなかったので驚きました。第4クォーターにフリースローが多いだろうとはもちろん思っていたのですが、第1よりも第2、第2よりも第3が多いという感覚はなかったので、嬉しい発見でした。

第2クォーターと第4クォーター、それと延長で成功率が落ちていますね。これが誤差の範囲なのかどうかは検定をかける必要があるのですが、それを書きだすとバスケの話から離れてしまうので、興味のある方は別途お話しましょう*3

クォーターを追うごとに成功率が下がる可能性があるとすれば、もちろん先の話のようにプレッシャー、メンタルという言葉に代表されるようなものの影響もあるでしょうし、3Qに成功率が回復しているように見えるのは疲労の影響を想像させます。そう言えばバスケをやっていた頃「疲れているときのシュート練習こそ大事」とよく先生に言われていました。

一方でクォーターを追うごとにフリースローを放つ選手が限られていくことも予想されます。終盤でエースやフリースローの上手い選手にボールを預けるというようなシーンも想像できます。そうするとフリースローの成功率にはプラスに働きそうです。もちろんブースターの盛り上がり、会場の雰囲気、そういった多くのものが上の数値に影響しているでしょう。

クラッチタイム

では本題のクラッチタイムについて調べてみましょう。クラッチタイムの定義は以前に書いたこちらの記事より引用します。

ここではクラッチタイムを以下のように定義しました。ちなみにNBAでもクラッチタイムの基本的な定義は同様のはずです。

4Qの残り5分以降(延長戦までもつれれば延長戦も含む) かつ
得点差が5点差以内
ふたつ目の条件ですが、7点差を5点差につめるシュートはクラッチタイムのプレーではなく、逆に5点差を7点差に拡げるシュートはクラッチタイムのプレーです。そういうイメージです。もちろん5点差を3点差につめるシュートもクラッチタイムのプレーです。

この定義に従ったクラッチタイム中にB1で放たれたフリースローの総数は5,661本で、その成功率は72.2%でした。低くないですね!

ではスーパークラッチタイムだとどうでしょう?これは勝手に私が作った言葉と定義ですが、「4Qの残り1分以降かつ得点差が1点差以内」という超緊迫した場面でのフリースローを見てみましょう。*4

この定義に従ったスーパークラッチタイム中にB1で放たれたフリースローの総数は537本で、その成功率は69.6%でした。70%を割ってきましたね!面白い!

スーパークラッチタイムにフリースローを放った選手達

ついでなので、スーパークラッチタイムにフリースローを放った主な選手たちとその成績を見てみましょう。当然のことながら、スーパークラッチタイムにボールを任されるような選手たちが顔を連ねるはずです。

選手名 試投数 成功数 成功率
ダバンテ・ガードナー 17 17 100%
ジュリアン・マブンガ 15 7 46.7%
ジャスティン・バーレル 12 10 83.3%
辻 直人 12 9 75%
ニック・ファジーカス 10 9 90%
マーキース・カミングス 9 4 44.4%
ライアン・ロシター 9 3 33.3%
岡田 優介 9 8 88.9%
並里 成 9 5 55.6%
ベンドラメ 礼生 8 8 100%
折茂 武彦 8 6 75.0%
川村 卓也 8 6 75.0%
スコット・モリソン 7 1 14.3%
馬場 雄大 7 3 42.9%
ジェフリー・パーマー 6 2 33.3%
ジェロウム・ティルマン 6 5 83.3%
ダニエル・ミラー 6 3 50%
宇都 直輝 6 4 66.7%
喜多川 修平 6 6 100%
金丸 晃輔 6 5 83.3%

ガードナーをファールで止めても結局決められてしまうという事はよく分かりました(笑)

まとめ

フリースローの総数や成功率について詳しくみてみました。あの緊迫したシーンを観たくて、今日も明日もバスケファンをしている気がします。

*1:実は私は中学生の頃にバスケットボールのメンタルトレーニングという書籍を愛読していたのでメンタルの話もしたい所なのですが、それは今回はちょっと置いておきます。

*2:実は本当はもう1試合あって、全部で1987試合なのですが、このゲームのデータだけ別途の取得処理が必要なので、その試合はここでは無視することに決めました。

*3:いつもTwitterで仲良くさせて頂いている小中研究室さんが解説して下さいました

*4:フリースローの1本目が決まって2点差に広がった場合、2本目はスーパークラッチタイムの定義を満たさないこととします。

Bリーグ全選手のショット試投数と成功率をプロットしてみる

Bリーグ2020-21シーズン第21節終了時点のデータで、全選手のショット試投数と成功率をプロットします。x軸が試投数、y軸が成功率です。なるべく情報量と視認性のバランスを取ろうとはしたのですが、選手名で図が見辛いのはご容赦ください。

スリーポイントショット

まずはスリーポイントから見てみましょう。

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B1では試投数でハミルトン、西山、富樫が抜け出ています。西山についてはそこまでプレーを観られていませんが、おそらくプルアップからスリーポイントを量産している3人だと思います。富樫は今季不調の扱いを受けてますが、やはりこうして見るとパフォーマンスは高いです。

金丸についてはご存知の通り異次元の活躍を見せていますが、成功率の高さはもちろん、アテンプトの多さも、シーホース三河が如何に金丸にショットを打たせるべくオフェンスを組み立てているのか、その証左のように思います。

あと目立つのはエヴェッサ大阪のディージェイ・ニュービルですね。ニュービルもおそらくプルアップが多いと考えると、今季ここまでのトップシューターのひとりであることは疑いがなさそうです。

B2では昨季も石川海斗がプルアップスリーをバンバン打っていたイメージでしたが、今季からおそらく丹野合気がそこに加わった感じですね。丹野は後で触れるように、フィールドゴールでも独特の位置付けで、タフショットでも果敢にゴールを狙っていってる様子が伺えます。

フィールドゴール

次にスリーポイントに2点シュートも加えたフィールドゴール全体で見てみましょう。

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お馴染みのインサイドの選手が目立つのはもちろんのことですが、京都のライス、琉球のエバンス、大阪のニュービル、北海道のテイラーなど、1-3番ポジションでプレーする外国籍選手が登場しているのが今季に特徴的な部分ではないでしょうか。彼らによって今季のBリーグは質的な部分で大きく変わったと思っていて、例えるなら富樫勇樹がたくさん増えたくらいのインパクトがあると思っています。

B2では兒玉貴通、木田貴明、丹野合気が目立ちますね。特に丹野は孤高の存在のように思えます。上述しましたが、タフショットでも積極的にゴールを狙いに行っている姿が想像でき、そこに勝手にストリート魂を感じちゃいます。

フリースロー

最後にフリースローです。

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京都のライスはポイントガードという事になっておりますが、大量にフリースローを獲得しているようで素晴らしいです。同じくポイントガード的にプレーする藤井祐眞が日本人ガードとしてはすごい位置にいると思います。積極的にリングにアタックしている結果ではないでしょうか。

富山のマブンガや広島のエチェニケは常連だと思いますが、同じく常連のはずのガードナーのアテンプトが以前に比べると少ないんですよね。ここは上述の金丸についてに繋がりますが、三河のオフェンスの変化を大きく表していると思っていて、ガードナーからボールが回るようになった結果ではないかと思います。

B2では山形のランダルと香川のウッドベリーがフリースローで得点を量産しているようです。奈良のジャクソンは、試投数に比して確率が50%以下とかなり低く、ちょっともったいないですね。インサイドの選手は当然ながらファウルをもらうことが多いので、フリースローが苦手だと得点力という意味ではなかなか生き残りが難しくなりそうです。

書評「B.LEAGUE(Bリーグ)誕生 日本スポーツビジネス秘史」(大島 和人)

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本書は『党首』として一部のスポーツファンにはお馴染みのライター、大島和人さんによる日本バスケットボールの現代史です。私もTwitterでときどき楽しくやりとりさせて頂いておりますし、バスケに関する通常の記事も読ませてもらってます。

大島さんはバスケにまつわる、こう言っては何ですが下世話な話、例えばお金の話なんかをさらりと冷静に、ワイドショーのような下品なやり方でない形で掬い上げるのが上手なライターさんという印象です。本書でもそのスキルは存分に発揮されていると思います。

大島さんが書かれた日本バスケの話であれば是非読みたいと予約して購入したのですが、コロナ禍で唯一の読書タイムだった通勤電車に乗る時間がなくなり、購入から約一か月でようやく読み終えました。

本書を読み終えた率直な感想は「是非、漫画化して欲しい」でした。何でも漫画化などのデフォルメを行う風潮はあまり好きではないのですが、歴史読み物のような本書と漫画は相性が良いと思います。あと登場人物がかなり多いので、絵でも人物が区別できると良さそうです。何よりもっと多くの人に届いて欲しいです。

漫画化であれば主人公を設定する必要がありそうですが、個人的には境田弁護士を推したいです。一般的には「お堅い」印象のある仕事に従事している方が、豪腕の改革者の右腕となってスポーツかいで悪戦苦闘する様、漫画向きではないかと思います。もちろん、実際にどういう方かは存じないので、あくまで本書から想像して物を言ってるだけですが。

もうひとつ感想を述べるのであれば、やはりバスケ界の混乱期も含め、今の礎を築いてくれたすべての人とそのバスケ愛に感謝しなければということです。この様な改革の歴史があると、得てして改革側と体制側という枠組みに嵌め込み、改革側の肩を持ってしまいがちです(ちなみに本書でそのように描写されている訳ではないです。)

もちろんそういった構図は少なからずあったでしょうが、混乱期も含めてすべては様々な人々のバスケ愛、血と汗によって築き上げられたバスケ界、それらをすべて含めて、今バスケを存分に楽しめる、存分に応援できる環境があることに感謝したいと思います。

B.LEAGUE(Bリーグ)誕生 日本スポーツビジネス秘史

B.LEAGUE(Bリーグ)誕生 日本スポーツビジネス秘史

  • 作者:大島 和人
  • 発売日: 2021/01/14
  • メディア: Kindle版