完全にクリエイティブでなくなったディズニー

Pixer(ディズニーとは言わないよ)のCars見てきましたよ。Pixerのシリーズには外れなしですね。

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「クリエイティブとは何か」なんて定義するつもりはないのですが、最近のディズニーは完全にマーケティングの会社に成り下がったように思う(いや、ずっと前からか)。そしてクリエイティブな部門としてPixerを買収したその戦略は、自社内で技術革新を起こせなくなったテクノロジー企業が小さなベンチャー企業を買収することでその機能を手に入れている様とそっくりだ。そういった意味ではマイクロソフト社やシスコ社とディズニーはお仲間である。

Carsのクオリティの高さとは対象的に、ディズニーの次回作の「ライアンを探せ」はどう考えてもファインディング・ニモ + マダガスカル ÷ 2といった様相を呈している。こういったパクリ論議はご存知の通り他にも色々とありますが、強欲な映画製作手法を見ているとアメリカの強欲な外交政策を見ているようで胸焼けしてしまいます。

それにしてもPixerの技術陣の優秀さには驚かされるものだ。あそこも(というかもうディズニーの一部だけど)アニメの会社というよりも、テクノロジーの会社と呼ぶべきかもしれませんね。Pixerについては以下に紹介した書籍をどうぞ。以前書評も書いています。

ちなみに日本の東京ディズニーランドを批判するつもりはまったくない。あそこはサービスの殿堂みたいな場所である。ディズニーに特に興味がなくても、あのサービス(ほとんどが無形のサービスであるが)を受けられるだけで行く価値があるというものだろう。

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

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